福岡繁盛店探訪【41】

リバーワイルドの豚や朝引き若鶏を使った串焼き、そして九州産スピリッツで乾杯!

公開日

最終更新日

ライター鹿毛望

カメラマン鹿毛望

熾火のイオの串焼き

舞鶴

熾火(おきび)のイオ

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昭和通りの平和台通交差点のそばにある「熾火のイオ」。うきはの「リバーワイルド」の豚や、朝引きの若鶏などの素材にこだわった串焼きが揃っています。高知の備長炭を使って丁寧に焼いた串焼きを目当てに、連日多くの人で賑わう人気店へ行ってきました。

熾火のイオの外観
熾火のイオの店内

豚と鶏のロゴデザインがかわいい外観を目印に、木のドアを開くとおしゃれなカフェのような雰囲気。カウンターの奥にはテーブルが2つあります。焼き場に立つ店主・井生(いお)剛さんは、ジャマイカの和食レストランや福岡の有名焼鳥店で腕を磨きました。

メニューを見て感じるのは井生さんの食材へのこだわりです。まず嬉しいのが、うきはの「リバーワイルド」の豚を串焼きで味わえること。「リバーワイルド」は桃、柿、葡萄などフルーツを飼料に育てた味わい深い豚肉が評判ですが、今の時期は田主丸「若竹屋酒造」が手がける大吟醸酒の酒粕で育てた“吟醸豚”を楽しめます。また鶏は熊本から毎朝直送される朝引きの若鶏を使用。さらに野菜は、合鴨農法で無農薬有機栽培を行う嘉穂郡「古野農場」から旬のものを仕入れています。

熾火のイオの串焼き

まずはおすすめの串を焼いてもらいました。左から順にいただいたのですが、「むね」(286円)は、絶妙に火入れしたしっとりした身に水菜わさびを乗せてさっぱりと味わえます。「豚バラ」(297円)は、脂の甘みをたっぷり楽しめる一本で、「バラは胃に近いので、酒粕を食べて育った吟醸豚の旨味がよりわかりやすいと思います」と井生さん。豚の胃袋の「ガツ」(286円)は、くさみがなくコリッとした食感でなんとも美味でした。「きも」(264円)は、とろけるような味わいと葉にんにく醤油がベストマッチ。「豚つくね」(308円)は、豚肉9割のほぼつなぎなしで仕上げてあり、ジューシーなハンバーグのよう! 「リバーワイルド」の豚を存分に楽しめます。

熾火のイオの串焼き

まだまだ串焼きが食べたくて追加しちゃいました。こちらも左から順にいただいたのですが、「豚バラ柚子黒七味」(319円)は、柚子の皮を削った爽やかさとパンチのある七味が豚バラの旨味を際立たせます。丸々として身が締まった穴子を使う「対馬黄金穴子」(550円)は、白焼を選びましたが蒲焼にもそそられました。「黒皮山椒」(264円)は、鶏皮を少し焦がしてガリっと焼いた一本。モチモチ食感と脂の甘味がたまりません。

熾火のイオのスペアリブ

そして絶対に食べて欲しいのが名物の「スペアリブ」(1,265円)です。赤ワインが主役のソースに3時間漬け込んだスペアリブは、遠火と近火を繰り返しながらじっくり焼き、最後にブドウの枝を燃やして香りをまとわせながら仕上げてあります。サーブされるとまずはその芳しい香りにうっとり……。そして一口食べるとフルーティーで甘辛なソースが染み込んだ豚肉は、肉の旨味が濃厚でいつまでも噛んでいたいと思わせるほど! それでいてサクッと軽やかな歯切れの良さに誰もが驚いてしまうはずです。

熾火のイオの玉ねぎ

また「古野農場」の野菜メニューも見逃せません。「炭焼きに適した野菜を、古野さんから直接届けてもらっています」と井生さん。今回は「新玉ねぎ ヨーグルトソース添え」(385円)をオーダーしました。シャキシャキ感を残しつつ遠火でじっくり火を通した柔らかな玉ねぎは、濃厚な甘味が引き出されていてスパイシーなヨーグルトソースと相性ばっちり。緑の葉の部分のシャクシャク感も好みでした。野菜といっても箸休め的な存在ではなく、大地を感じる力強い味わいは主役を張れるポテンシャルを秘めています。

そしてもうひとつお伝えしたいのがアルコールの充実ぶりです。九州メイドのスピリッツでつくるハイボールが8種、また住吉酒販監修で串焼きに合わせた日本酒も8種あります。また「ひとり呑みコース」(2,640円)や平日限定メニューとして「エスニック鶏白湯湯豆腐」(935円)、「焼きたて団子の和パフェ」(770円)などがあるのも面白い! 料理は井生さんが1人で作っているので、待つ時間も楽しみながらゆったりと過ごすのがおすすめです。おいしい炭火焼きと酒に酔いしれ、再訪を誓ったのでした。

熾火のイオのメニュー表

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店舗名

熾火(おきび)のイオ(店舗写真

ジャンル

  • 焼鳥

住所

〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴3丁目2−13 ウルフ赤坂1F

電話番号

092-406-6319

営業時間

18:00~OS24:00

定休日

水曜、奇数週の日曜

席数

  • カウンター8席
  • テーブル7席

メニュー

むね286円、豚バラ297円、ガツ286円、豚つくね308、きも264円、スペアリブ1,265円、黒皮山椒264円、対馬黄金穴子550円、豚バラ柚子黒七味319円、新玉ねぎ ヨーグルトソース添え385円、ちっごゴチ鶏もも770円、焼き物コース3,410円〜

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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