高感度なホテルでの滞在から生まれた限定スイーツ

2020年3月、博多駅東に開業した「THE BASICS FUKUOKA」は「新しい体験や世界観を創造するホテル」をコンセプトに、ゲストの知的好奇心をあらゆる方向から刺激しています。その象徴ともいえるのが、エントランスを入ってすぐの「ブックライブラリー」。高さ約8mの本棚に約5000冊の本が並ぶ圧巻のフロアです。この空間にあるフロント横で、お目当てのものが販売中。

ありました、「THE BASICS FUKUOKA 限定 パウンドケーキセット」（2700円）。ショーケースには最後の1箱！ 金曜日に訪れたのですが、週の後半は売り切れることもあるそうなので、問い合わせして訪れるのが良さそうです。

「ホテルの中だけでなく、街と繋がって福岡の魅力を発信するプロジェクトの第1弾として、今回のスイーツが生まれました。実際に『漆菓』の杉本千春さんに宿泊いただいて、イメージを膨らませてもらったんです」と広報の松田菜奈さん。

「漆菓」のロゴマークがあしらわれた特製の木箱を開けると、個包装された7種のケーキが並んでいます。5種の「漆菓」定番のケーキに加え、ここだけのオリジナルテイスト2種が楽しめるのです。

お皿に並べると、端正な佇まいが華やかに見えますね。ホームパーティなどもてなしに用意するのもよさそう。では早速、オリジナルからいただいてみましょう。

まずは「凍頂烏龍」（写真左）。杉本さんがブックライブラリーのアジア圏の書棚を見てインスパイアされたアイテムだそう。台湾の凍頂烏龍茶葉を使用したしっとりした生地からは高貴な香り、中のこしあんにはくるみとイチジクのアクセント。異国情緒のある味わいにうっとりしてしまいます。

もう一つは意外性が光る「フランボワーズと白あん」（写真右）です。気品ある薔薇の香りをまとった生地には、塩漬けにした爽やかな酸味のフランボワーズ。桜の塩漬けは和菓子やケーキにも使用されますが、フランボワーズを塩漬けにするというセンスに脱帽。華やかな生地と白あんの一体感が素晴らしく、食べた後も美味しい余韻がいつまでも続きます。

定番も粒揃い。「プレーン」「黒ごま」「抹茶と丹波黒豆」「酒粕とクリームチーズ」「コーヒーとスパイス」の5種で、それぞれの風味を大切に洋酒を効かせた大人の味わいです。懐かしくも上質な「プレーン」や日本酒で香り付けした「酒粕とクリームチーズ」などお気に入りを見つけたら、また是非「漆菓」へ買いに出掛けてくださいね。

自分へのご褒美に食べ比べを楽しんだり、1日ひとつずつ食べたり、大事にいただきたくなりますね。特別感のあるパッケージなので、ギフトや手土産にも喜ばれそう。3月18日から6月末まで販売予定とのこと。福岡へ旅行で訪れた方はもちろん、地元福岡の人にも食べてもらいたい高感度なスイーツでした。

また今後は食に関するアイテムをはじめ、さまざまなジャンルでコラボレーション企画を計画中とのこと。次の便りも楽しみにしています。