早い者勝ちのテラス席が超〜気持ちいいうどん居酒屋

飲食店のカテゴリーとして「うどん居酒屋」が確立しているのは福岡だけではないでしょうか？　うどん王国・福岡では、酒と肴をゆっくり楽しんだ後、うどんでシメる「うどん居酒屋」が人気です。

「くうてん」10階の「博多うどん酒場 和八 わっぱち」もそんな一軒。 “柔らかいのにコシがある”、博多らしい自家製麺を使ったうどんは「ごぼう天うどん」（880円）や「きつねうどん」（880円）など定番系から、一度食べたらヤミツキになるファンが多い創作系うどんまで多種多彩。また、17時から提供される居酒屋メニューも「これだけでお店１軒できちゃいませんか？」と思えるくらい充実しています。早速お店に入ってみましょう！

店内はカウンターとテーブルが一列にのび、人の目を気にせずゆっくりとくつろげる印象です。しかも、奥にはなんとテラス席が！　２テーブルのみの特等席で、利用したい人はスタッフに声かけたら扉を開けてもらえます。このテラスが超〜広々！　両隣のお店にはテラス席がないので、個室感覚で使えます。今からの季節なら煌く夜景と心地よい風を感じながら、お酒と食事をゆっくり味わいたいもの。「くうてん」の穴場スポットといっても過言ではないでしょう。

まずは大好きな「和八のポテトサラダ」（680円）から。メニューには「温玉のせ」とだけ書いてあるのですが、なんとこのポテサラ、トリュフオイルがかかっているのです。なんとラグジュアリーな一皿なのでしょう。これはもう居酒屋メニューの枠を超え、フレンチの域に達しています。マスタードもしっかり効いた大人の味わいです。白のグラスワインと共に楽しみました。

次にオーダーしたのが「クリームチーズいぶりがっこ」（680円）。まるでブルスケッタのような盛り付けがオシャレです。いぶりがっこ独特の燻製の香りと、クリームチーズがナイスハーモニー！　日本酒（グラス600円）との相性も抜群です。

さあ、そろそろお楽しみのうどんへ。こちらの「かぼちゃクリーム」（1,320円）は、開店時からグランドメニューに載っていましたが、2021年９月、SNSに投稿されたのをきっかけに大ブレイク。女子高生からOLさんまで、女性たちがこの味を求めて殺到し、多い日は１日40杯ほど注文が入ったそうです。当時は仕込みが追いつかないほどの人気でしたが、今は落ち着いてきたので必ず食べられます。自然の甘さを生かしたかぼちゃペーストの下には、自家製のカレールーと熱々の麺が隠れていて、甘さと辛さがいい感じで共存。この美味しさ、人気になるのも納得です。

ちなみにかぼちゃペーストなしの「カレーうどん」（とり天・1,190円）も人気メニュー。ここのカレーうどんはいわゆるさらっとしたトロミのあるカレーうどんとは違い「ご飯にかければカレーライスになるんじゃない？」というくらい、ルーが濃厚。各種スパイスがたっぷりと入った大人の味わいです。

「和八 わっぱち」の味を守り、新たな創作うどんメニューの開発にも積極的に取り組んでいるのが店長の松永直弥さん。松永さんに「個人的に一番お好きなうどんは？」と聞いてみたところ、迷わず「ごぼう天うどん！」との答え。　「やっぱりシンプルなうどんは飽きることがありませんね。カツオ、サバ、ウルメ、昆布で丁寧にとった出汁がうまいんです。お客様がつゆを最後まで飲んでくださり、空になった器を見ると嬉しくなります」と話してくれました。

ここの創作うどんが“奇をてらった”ものとは一線を画しているのは、その根底にうどん屋としての基本がしっかりと守られているからなのでしょう。うどんという料理の可能性を広げ、これからどんなメニューで喜ばせてくれるのか、楽しみです！

この記事はJR博多シティの提供でお届けしました。