多彩なメニューとコスパの良さで世代を超えて愛される酒場｜UMAGA(ウマガ) 福岡の“うまい”を探求するWEBマガジン

懐かしい昭和レトロな雰囲気と、安くてうまいつまみの数々でオープン以来たちまち人気となった春吉の「角のうぐいす」。本店のテイストをそのまま受け継ぎ、2018年に天神近くの今泉エリアに2号店として出店したのが「踊るうぐいす」です。

場所は国体道路から通称「三角公園」と呼ばれる今泉公園に向かう道の途中あたり。店内は本店よりもこぢんまりとしている分スタッフや客同士の距離が近く、より酒場らしいライブ感に溢れています。

店内に入ってすぐ目にとまるのが、うまそうな湯気を立てながら大鍋で煮込まれている２種類の串もの。メニューの一番最初にも「食べるべき名物！」と書かれているのが、「牛すじのどろ炊き」と「角の豚串」です。この店に来たなら、まずはこの名物を注文しなければ始まりません！

「牛すじのどろ炊き」（1本274円）は、その名の通りドロりとした茶褐色の煮汁で牛すじをじっくりと炊いたもので、３種類の味噌をブレンドした濃厚な味わいです。福岡では珍しいタイプですが、昭和の時代を思い出させるノスタルジックな味が何とも郷愁をそそります。ビール、ハイボール、酎ハイなど、どんなお酒にも合う最高のアテですね。

豚バラといえば博多の焼鳥には欠かせないネタですが、こちらの「角の豚串」（1本274円）はあっさりとした醤油味のスープで炊かれています。大ぶりな豚バラと交互に串に差されたネギ、コンニャク、ウズラの卵がまた良い味を出してるのもグッド！　どちらかというと日本酒と合わせるのが気分です。
牛すじ、豚串と並ぶ三大名物の一つに、毎日長浜市場から直送される鮮魚の刺身を盛り合わせた「本日の色箱」（989円）もありますので、魚が食べたいときはそちらをどうぞ。

名物料理を食べた後に改めてメニューを見直すと、定番だけでも何と70種類もの料理がズラリ。しかも、税別価格で199円・299円・399円・499円・699円という価格帯に統一され、そのコスパは最強です！
そんな中から選んだ「大手羽Ｚ」（1本329円）は、小ぶりなステンレスのボウルに入って出てきました。見た目は素っ気ないものの、10種類以上のスパイスに漬け込んでパリッと揚げた手羽先と自家製の酢ダレとの相性が抜群！　中華料理を思わせる酸っぱうまさが個人的にはツボで、これが食べたいがために再訪したくなります。

ドリンクメニューにもビール、ハイボール、ワイン、酎ハイ、焼酎、日本酒、カクテルなど50種類以上が並んでいますが、お得かつイチオシは写真の「レモンサワーセット」（979円）です。サワーが600ml入ったボトルに冷凍レモン２個分と氷がセットになって、これで約３杯分。さらに、追加ボトル（502円）、追加レモン（1個分220円）も注文できるので、これだけで充分でき上がってしまいそうです。