イムズからお引っ越し。季節のめぐりと静寂をためる珈琲店

公開日

ライター森絵里花

カメラマン森絵里花

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

大宮

Koyama Coffee

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2021年8月末で、惜しまれつつ閉館した「IMS(イムズ)」。子供の頃から通っていたので、私もイムズには思い出がいっぱい。そして寂しい気持ちを抱えつつ、一つ気になっていたことがありました。それは、6階のアパレル&セレクトショップ「マテリアルガーデン」内にあったコーヒー店「Koyama Coffee」のこと。

今度も隠れ家? 大宮のあの場所へ…

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

ショップの奥に隠れていたため見つけづらく、イムズ内とは思えないほどゆったりと静かな時が流れていた、あのコーヒー店のことです。
どこに行ったの……? そう思っていた矢先にインスタグラムで嬉しい投稿を発見しました。

「9/11〜年内は、休業中のbarをお借りして営業再開します」

私、“休業中の大宮のbar”でピンときました。「アシェット・ド・マコ」が入っているビルの1階だ!って。早速出かけてみると扉の前にありましたよ、「Koyama Coffee」の看板が。

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

店主の小山貴史さんが、にこやかに迎えてくださいました。

「年内はこちらをお借りして、来年には別の場所へ移る予定です。イムズの頃とはガラリと雰囲気が違いますが、メニューやスタイルは何も変わりません。ここでも、ゆったりと静かな時間を過ごしていただけると嬉しいです」

シックな雰囲気もまた落ち着きますね。「都会の真ん中で季節の移ろいを感じて欲しい」と、季節の花を生けてゲストを迎えるところも変わっていません。

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

小山さんのご実家は、1973(昭和48)年創業の老舗「珈琲ひいらぎ」。学生の頃から父である元成さんの元でコーヒーを学び、2012年に勤めていた会社を退職して「Koyama Coffee」を開業しました。ズラリと並ぶアンティークカップから好きなものを選べるのも、「珈琲ひいらぎ」のスタイルを受け継いでいるというわけですね。

美しい所作で、美しい余韻のコーヒーを点てる

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

早速1杯、オリジナルのブレンドを淹れていただきました。長年信頼している方に炭火焙煎をお願いしているというコーヒー豆を注文ごとに挽き、ゆっくりと湯を落としていきます。通常の2倍はありそうな量の豆をかなり粗めに挽き、贅沢にドリップするのもひいらぎの流儀。小山さんの所作は粛然として美しく、心地よい静寂がカップへと注がれていくようです。

福岡・大宮のカフェKoyama Coffee

小山さんがフィンランド旅行の際に出合ったという、1980年代のアラビアのカップに注いでいただいた「ブレンド」(700円)。モカ・コロンビア・ブラジルを合わせてあり、酸味と苦味、コクと軽やかさのバランスが見事です。何より、苦味や雑味が残らない美しい余韻がたまりません。

コーヒーはブレンドのほか、コロンビアなどのシングルオリジンも約7種類を用意。加えて、インドやスリランカの紅茶も5種類がそろいます。

ロイヤルコペンハーゲン・ブルーフルーテッドのエレガントなカップに注いでいただいたのは、紅茶の王様「ダージリン」(700円)。シャンパンを思わせる、繊細で華やかな香りにうっとり。

店舗があるNEOビルは中央が吹き抜けとなっており、窓の外には素敵な中庭も。窓際にも席が用意されており、小山さんが一煎ずつ点てる「抹茶」(700円)をいただくのも風流です。

使用する抹茶は、父・元成さんの実家で作られている宇治抹茶。聞けば、小山さんの父・元成さんのご実家は11代続く京都・宇治の茶園だそう。季節の花を生け、茶器を設え、一杯ずつ目の前で丁寧にドリップする……。小山さんのおもてなしの心と美しい所作は、そんな茶の湯の心が核にあるからなのだなぁと、深く頷かされました。

おまけ:あの素敵なカウンターは?来年はどこへ?

イムズ時代に通っていた方なら、きっと気になっているであろう一枚板のカウンター。小山さん自ら研磨したというあの素敵なタモの木はどうしたのだろうと心配になり伺うと……。

「来年始動する新店舗へ、すでに運び込んであります」と、にっこり。

何と、来年からは「THE ROAM BAR」(白金)の和田さんと共に、BARの1階(御菓子TUGIの隣)にて、新店舗を開店する運びとなっているそう。そこは小山さんとバーテンダーの2人体制で、コーヒーとお酒をゆったり気軽に楽しめるお店になる予定だとか。来年の楽しみが増えました。

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店舗名

Koyama Coffee

ジャンル

  • カフェ
  • コーヒー

住所

福岡県福岡市中央区大宮1−7−8 NEOビル

電話番号

092-791-1330

営業時間

10:00〜19:00

定休日

火曜

座席

  • カウンター8席

メニュー

コーヒー700円〜、カフェオレ800円、紅茶700円〜、ケーキセット(ホットコーヒーor紅茶とのセット)1,100円、今週のフルーツジュース600円、珈琲豆100g・750円、ドリップバッグ200円

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

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