「Goh」×「Gaggan」による、国内外で大注目のイノベーティブレストランがオープン

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最終更新日

ライター葉山巧

カメラマン葉山巧

GohGanシェフ2人

住吉

GohGan(ゴウガン)

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2022年12月1日。この日を長く待ち焦がれた人も多いでしょう。そう、かねてから話題を集めていたレストラン、「GohGan(ゴウガン)」がついにオープンを迎えたのです。
福岡でトップクラスの人気を誇り、その歴史の幕を10月で閉じたフレンチ店「La Maison de la Nature Goh(ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ナチュール・ゴウ)」のオーナーシェフ、福山剛さん。そしてバンコクの伝説的レストラン「Gaggan(ガガン)」のオーナーシェフであり、「アジアのベストレストラン50」で4連覇の偉業を成したカリスマシェフのガガン・アナンドさん。ともに「レストラン50」の常連として知られる盟友2人が、初めてタッグを組んで立ち上げたイノベーティブなレストランです。そう聞けば、もはやワクワクしかないですよね。さっそくオープン2日目の夜に訪問してきました。

010ビル外観

福山さんたちの新たな舞台は、キャナルシティ博多と那珂川が挟む一画に新築された3階建ての「010 BUILDING」。螺旋状に取り巻くパネルの隙間から、深紅に照らされた店舗部分が覗く近未来的表情は、福岡でも突出してアグレッシブなデザインです。これは9.11メモリアルなど数々のコンペ入賞に輝く、ニューヨークの建築ユニット「CLOUDS AO(クラウズ・アオ)」の仕事だそう。クールでありつつ妖艶な佇まいは、“大人の隠れ家”という劇場への入口のようにも見えます。

gohganカウンタ1
gohganカウンタ2
gohgan店内
gohgan個室

正面玄関から1階奥に進むと「GohGan」に到着。白を基調とした店内はシンプルで、美しく染められるのを待ちわびるキャンバスのようです。西中洲時代の「Goh」より、見違えて広くなったことに驚く人も多いでしょう。
ドアのすぐ側にはカフェ風のカウンター席があり、その先にも一列に並んだハイカウンターを設置。その隣には窓に面したテーブル席が広がり、日暮れとともに優美な夜景が背景を彩りました。個室も2室あり、大事な会食にお勧めです。
また、外のデッキにあるテラス席では、他店のシェフたちによるイベントを行う予定もあるそうで、こちらも楽しみなスペースになりそうですね。

gohganメニュー

メニューを手に取ると、そこにはアラカルトがズラリ。「Goh」はコースのみだったので意外でしたが、福山さんがトレードマークの笑顔を浮かべ「昔は〈Goh〉もアラカルトメインの店だったので、一種の原点回帰です」と教えてくれました。「それにコースは“僕らが食べてほしいタイミング”で提供しますが、この店はもっと自由度の高い場所にしたくって。好きな時に好きなものを注文し、お喋りしながら自分のペースで味わって……だから〈GohGan〉はアラカルトに絞ったんです」

gohgan料理1

「オープンギリギリまで試作を重ねた」というそのメニューから、1品目に選んだのは「寒鰤とフェンネルのリキッドサラダ」(1,650円)。クルドという南米スタイルでマリネした旬の寒鰤を、葉から軸まで使ったフェンネルのソースに浸していただきます。爽快さが吹き抜けるソースには、山ワサビや発酵塩レモンも加わって、心地よい酸味が充満。あるようでなかった“初めて”の味が、味蕾をふくよかに包みました。

gohgan料理2
gohgan料理3

うまそうな名前に惹かれて頼んだ「MISOボンゴレ」(2,640円)と「ブラックアンドホワイト」(2,200円)も大当たり。ブイヤベース風の「MISOボンゴレ」は黒ニンニクと味噌がまろやかなコクを生み、プリッとしたハマグリのうまさを何倍にも引き立てます。
「ブラック~」は、カリフラワーとチャコールの2種のムースの下にウニを忍ばせたもの。柔らかな甘味の底から覗く、ウニの塩気の愉悦がなんとも絶妙でした。

gohgan料理4
gohgan料理5

どの料理もスパイスの組み合わせが印象的ですが、そこはスパイス使いの名手たるインド人=ガガンさんの面目躍如でしょう。勢いあまってカレーも2種類オーダーしてしまいました。福山さんの勧めで、ホウレンソウたっぷりの「パラックカレー」(2,420円)には「福岡産小麦を使ったパスタ」(550円)、上質な辛さと風味で夢中にさせる「GohGanスパイシークラブカレー」(3,930円)には「炊き立て白ごはん」(550円)をペアに。輪郭のくっきりした味付けと、じんわり汗ばむ辛味に大満足です。

gohganデザート

そして最後は、これも思い切って「CCC」を頼みました。ヴァローナ社の濃厚なチョコで作ったタルト「C」(880円)に、オプションのキャビアを乗せると「CC」(3,020円)、さらにシャンパンを追加すると「CCC」(5,500円)にグレードアップする最高級デザート(写真は「CC」)。まさに“ゴージャス”を絵に描いた夢心地のコラボです。

gohganシェフ1

粋なアイデアや遊び心をひそませた「GohGan」の料理は、他のどの店ではまず出会わない性派揃いでした。「メニューはすべて、僕とガガンさん(写真左)、それにスタッフ全員で話し合って決めています」。ちょっぴり誇らしげに、福山さんがそう言い添えました。国境もジャンルも超えた料理への挑戦は、今まさに熱気あふれる厨房で展開しているのです。明日は昨日よりももっと美味しい。そんな志が目指す行方をじっくり見守りたくなりました。

でも、あの西中洲時代の絶品コースはもう味わえないのでしょうか? すると福山さんが「コース料理は3階でお出ししますよ」と嬉しい答え。それが来年1月オープン予定の(その名も)「Goh」です。しかも大きな1卓のテーブルを客たちがシェアし、シェフが目の前でプレゼンや仕上げを行う「ターブルドット」というスタイルだとか。一種のシェフズテーブルですが、日本では珍しいこの様式がどんな化学反応を生むのか興味深いところです。なおコースは19,800円からを予定。

gohganシアター1
gohganシアター2

画像は施設より提供

さて、食事の後は2階にも足を運んでみました。このフロアの2店舗も「GohGan」に負けず劣らず超個性派なのです。
一つは、ニューヨークのクリエイティブファウンダー OTBAがプロデュースするショーを観られる「THEATER 010」。スリリングでユーモラスで、ときにセクシーな世界レベルのショーを観賞しつつ、「GohGan」による料理やおつまみが楽しめる、いわゆる“イマーシブシアター”です。福岡初上陸の斬新な体験型エンターテインメントは、博多の夜に大きな一石を投じる予感がします。

gohganバー1
gohganバー2

店内画像は施設より提供

そしてもう一つが「BAR 010」で、プロデュースするのは2015年に世界最大のバーテンダーコンペティションで優勝した「LAMP BAR」(奈良)のオーナー・金子道人さん。その協力のもと、中洲で「La BARRE Charger」などを営む池田繁樹さんと、その熟練スタッフが運営にあたります。
ここの魅力は、海外のトレンドであるプレミックスカクテルを中心に、ここならではのオリジナルが揃うこと。僕が頼んだ「010」(1,430円)はキレとフルーティーさが絶妙に混在する1杯で、「福岡を代表するシグネチャーカクテルに」との意気込みで考案された自信作だそうですよ。

GohGan」をはじめ、このビル全体に感じるのは、世界を相手に闘えそうなスケール感やポテンシャルでした。そんな意味でも「010 BUILDING」の登場は、今年の福岡グルメ最大のトピックかもしれません。とにもかくにも、来年の「Goh」開業で完成するビルの最終形態が見たい! 今はそんな気持ちで一杯です。

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店舗名

GohGan(ゴウガン)

ジャンル

  • レストラン

住所

福岡市博多区住吉1-4-17 010 BUILDING-1F

電話番号

092-281-0555

営業時間

17:00~OSフード22:30、ドリンク23:00

定休日

なし

席数

  • カウンター21席
  • テーブル22席
  • テラス19席

個室

2〜12名

メニュー

寒鰤とフェンネルのリキッドサラダ1,650円、MISOボンゴレ2,640円、ブラックアンドホワイト2,200円、パラックカレー2,420円、GohGanスパイシークラブカレー3,930円、福岡産小麦を使ったパスタ550円、炊き立て白ごはん550円、CCC5,500円

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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