お酒が進むマカロンの燻製とは？　西中洲のスイーツバーで今宵の締めを

食事の後にもう一軒行きたいけれど……。お酒を飲みたい人、甘いものが食べたい人、ノンアルコールで楽しみたい人、なんて感じに意見が分かれて悩むことありませんか？　そんな方々に朗報です。

10/8、西中洲にオープンした「スイーツバー モンピニョン フクオカ」は、お酒とスイーツのマリアージュをテーマにした神戸発のスイーツバー。複数の飲食店が入居するビル「デルタウエスト」の2階に位置し、西中洲エリアで深夜に本格的なスイーツを味わえる貴重なお店です。

店内は白を基調としたスタイリッシュな雰囲気で、向かって右側がカウンター席。左側は英国チェスターフィールドのソファを配したボックスシートとなっており、カーテンで仕切ると4〜6名でくつろげる半個室になります。
「女性が立ち寄りやすく、男性は女性を誘いたくなるような、そんなお店を目指しました」と、オーナーの松山秀樹さん。

松山さんは辻製菓専門学校を卒業後、京都の洋菓子ブランド「マールブランシェ」で4年間腕を磨き、神戸のフランス料理店やバーでも経験を積んだパティシエ兼バーテンダー。2016年に神戸で独立開業し、この度神戸のお店を2番手に任せ、自ら福岡へ移住して2号店を立ち上げました。
店名のMont（モン）は山、Pignon（ピニョン）はお菓子の材料にも使う松の実を表し、「松山」をフランス語で表現した造語なのだとか。

席のチャージ料は1人500円（チャーム含む）で、1ドリンクオーダー制。まずは自家製のチャーム（付き出し）が出てきます。右はしっとり香りの良いフィナンシェ。左は、挟んだホワイトチョコレートのクリームとバニラメレンゲ生地を燻した“マカロンの燻製”。甘味とスモーキーな香りが口いっぱいに広がり、これがお酒と実によく合う！　驚きました。

ドリンクとチャームを楽しみながら、じっくりとスイーツを選ぶことに。すべてオーナーパティシエ・松山さんの手作りで左が定番メニュー、右が季節によって変化やアレンジを加えるメニューです。どれもイートインだからこそ味わえる“できたての皿盛りデザート=アシェットデセール”となっています。

※抹茶のオペラは、現在「わさびと塩を添えた、ほうじ茶のブランマンジェ ほうじ茶アイス」に変わっています。

1つ目に選んだのは「モンブランパフェ」（1,400円）。グラスの中は、アールグレイのジュレ、シャインマスカット、カシスソルベ、ココナッツメレンゲ、マロンブリュレの五重奏。ジュレや果実のみずみずしさ、メレンゲの食感、カシスの酸味、こっくりとしたブリュレの甘味がとりどりに弾け、立体感のある美味しさです。

グラスの一番上にのるのはモンブランのタルトで、もちろん自家製。ダマンド（アーモンド）生地にアールグレイの茶葉を混ぜ込み、上に絞ったマロンクリームも軽やかで香りがいい！

続いての「エクランノワール」（1,100円）はビターチョコレートの器に、紅茶のムース、ブラックベリーのムース、洋梨を重ねた見た目にも華やかな一皿。崩しながら、洋梨のソースをかけて味わいます。

そして「モンピニョン」の醍醐味は、何と言ってもスイーツとお酒のマリアージュ。選んだスイーツや味の好み、気分に合わせてお酒を提案してもらえます。写真は「エクランノワール」に合わせて作っていただいた「ベリーティーのカクテル」（900円）。ブラックベリーと紅茶のリキュールが、ビターチョコやムースの風味と合わさり、香りが一層豊かに広がります。

お酒が苦手な方はノンアルコールカクテルやコーヒー、紅茶を選んで、夜カフェ使いもできますよ。関西出身の松山さんの軽快なトークも魅力の一つで、週末ともなればすでに満席が続く人気ぶり。事前予約や電話後の訪問が確実です。