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「担々麺と酸辣湯麺がうまい」との前評判を聞き、今年1月18日にオープンした舞鶴「おめんやSIKI.」へ行ってきました。昨今動きが活発化しているこの辛い麺のジャンル。“心地よい辛さやシビレ”が先に立つ魅力であることは間違いないですが、究極その辛さの奥にどのような“うま味”を感じられるかが最大のポイントだと思います。「ただ、辛いだけじゃない……」の先に各作り手の個性、創意工夫が現れて、辛い麺の選択肢も増えてきました。
今回の「SIKI.」でいうと、この“うま味”の感じさせ方がとにかくすばらしかったです。
「担々麺」「酸辣湯麺」とも食べましたが、爽やかな辛味、酸味のなか、繊細な“出汁”の味と香りも楽しめる絶妙のバランスに仕上がっておりました。
店は、福岡法務局すぐ近くのビル2階にあります。
「おめんや(お麺や)って付けておけば、ラーメン、担々麺に限らずどんな麺メニューでも出せるでしょ。『SIKI.』は子供の名前にちなんで」と、屋号の由来から教えてくれた店主の白水欣亮さん。もとは店舗設計の仕事をされていて(店内がオシャレなのも納得)、2011年に一念発起し警固に居酒屋「魚串うず」を開業。ランチで好評を博していた担々麺ほか麺メニューを切り離して姉妹店を開いたという運びです。かつて魚市場でも働いた経験もあったことから魚串が生まれたそうですが、麺を取り入れたきっかけは何だったのでしょう。
「ズバリ、薬院『ゆるり』の担々麺に感動したから。僕はもとより大のラーメン好き。辛い麺にも目がなく食べ歩いていたのですが、特に『ゆるり』の担々麺にどハマりしまして。3年ほど前『魚串うず』のランチでも出させてもらえるようオーナーにお願いしたのが始まりです」。
その後、白水さんは作り手としても担々麺の奥深さに魅入られ独自の味を追求。麺メニューのバリエーションも増やしていくこととなりました。
白水さんが行き着いた担々麺のベースはイリコ、アゴ、昆布の和出汁系です。
自家製チーマージャンの“甘味”、ファージャオ(花椒)の香りも花開く自家製ラー油の“辛味”。中華系の担々麺は黒酢を使うことが多いのですが、出汁感がより立つようにとサラリとした米酢を合わせたほのかな“酸味”。
これらが渾然一体となった深いうま味を確かめるようにレンゲですくう手が止まらなくなります。「スープまで飲み干してほしい」との思いから担々麺の中では優しい味、辛さも控えめである一方、具の豚挽き肉は、脂多めの部位を使い濃い味付けで粗めの食感に仕上げています。濃淡のつけ方がすごく上手ですね。
自家製ラー油をぐるりとふりかける「酸辣湯麺」は、ざっくりと砕いて入れた豆腐が名脇役だと思いました。粘度の高いスープが麺だけでなく、豆腐にもねっとりと絡んできて、熱、ホフッ、至福!
「担々麺」と同じように辛さと酸味は優しく、啜るたびに和風素材の香りが鼻に抜けます。
麺は、担々麺、酸辣湯麺は「ゆるり」から仕入れる中太縮れ。醤油ラーメンや汁なし系は「製麺屋 慶史」の手揉み平打ちと2種をメニューにより使い分けています。
スープは丁寧な手鍋仕立てに。できたて、熱々で出せるのはもちろんですが、ベースのスープ釜が煮詰まらず、ブレが出にくいというメリットがあります。
左が「ゆるり」製、右が「慶史」製
さらに僕的にうれしかったポイントを2つご紹介します。
1つは卓上のニボ酢。
これが担々麺、酸辣湯麺ともに“むちゃくちゃ”合います。スープにも乾物、節系を使っているからだと思いますが、スゥ〜と馴染んでかつさっぱりと
してくれるんですよね。食べている途中で少量ずつ投入しながら試してみてください。
そして2つ目は、通常のレンゲと合わせ“穴あきレンゲ”が用意されていること。
担々麺好きは頷いてくれると思いますが、これってすごくうれしいですよね。スープの底に沈んだヒタヒタの挽き肉って最後の楽しみですから、ストレスなくすくいたいんです。
サイドメニューには、雲仙ハム丼がおすすめです。雲仙ハムは注文後に焼き目を入れ、真ん中に卵黄をポン! 先の穴あきレンゲですくった挽き肉をのせて、卵を崩して食べればそりゃサイコーですよ。
辛さ、シビレの度合いの好みは各自で異なりますが、僕にとってはここのがベストオブベスト。そして、何より「出汁を楽しむ担々麺、酸辣湯麺である」ことを声を大にして言っておきたいと思います。
店舗名
おめんや SIKI.
ジャンル
住所
福岡市中央区舞鶴3-2-27 サン舞鶴2F
電話番号
営業時間
11:00〜15:00
定休日
日曜、祝日
席数
メニュー
担々麺680円、豆乳担々麺730円、納豆担々麺700円、汁なし担々麺770円、酸辣湯麺700円、醤油ラーメン750円、牛肉とレタスのピリ辛つけ麺800円、雲仙ハム丼+250円
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