春吉の町が日本酒を造った! 酒「晴好 HARUYOSHI」誕生までの裏話

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最終更新日

ライター吉野友紀

晴好田植えアイキャッチ

晴好 HARUYOSHI

NPOはるよし

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呑みたい、と思う酒をみんなで造りたかった

私、お酒が好きなんです。特に、春吉エリアのまちおこし団体「NPOはるよし(旧:晴好実行委員会)」の一員として、地酒と一品料理を食べ飲み歩くイベント「晴酒はしご」に参加以来、「実は福岡って酒処」であることを知り日本酒愛が覚醒したんです。

……とはいえもっぱら呑み専なので、うんちくを語ることはできません。食用米と酒米の違いや、普通酒と大吟醸酒の違いすら知らず、ただただ「ラベルがかわいい」「女性にも呑みやすい(とメニューに書いてある)」といった理由で夜な夜な杯を傾けてまいりました。

写真:NPOはるよし提供

そんな日本酒知識もない私がNPOはるよしのオリジナルの日本酒造りプロジェクトメンバーに手を挙げたのは、まさに私のようなビギナーさんたちがもっと日本酒を手にとるきっかけを作りたいと思ったからです。
福岡県内には50を超える蔵元があり、長きに渡り蔵の技術が受け継がれてきましたが、一方で日本酒の国内出荷量は年々減少しているという実情も。NPOはるよしとして微力ながらできることがないかと話し合って(もちろん酒の席)、「この美食の町・春吉に似合う素敵な酒を、福岡の酒蔵と一緒に造ってみるのはどげんね!」ということになったのです。なんて楽しそうな企画でしょう。瞬速でやる気スイッチON!

せっかく造るなら、米づくりから携わりたい。酒造りの過程もみんなと共有したい。デザインにもこだわりたい。きっとその方が呑みたくなるし、美味しくなるから。なんなら毎年パートナーとなる酒蔵を変えていろんな蔵元を紹介したい。一期一味、その年だけの味わいがあっても面白いはずだから……。
みんなで話せば話すほど、ワクワクが止まらなくなったのです。

頼もしい仲間とたちの出会い

早速、鼻息荒くパートナー探しに奔走。運よく、糸島で酒米「山田錦」を作っている農家さん、そしてうきは市の蔵元「磯乃澤」さんが関心を持ってくださり、まずは実現可能性を模索するためプレ版を造ってみることにしたのです。
NPOメンバーを中心に田植えや稲刈りを行いながら、「どんな味がいいか」「どんなイメージにするか」試行錯誤を重ねつつ、ようやく2020年初春にごく少数生産ながら、プレ版酒「晴好」ができあがりました。タンクの中で輝きを放つ液体と対面した時は、全部飲み干したいほどの感動に酔いしれた私たち。プロジェクトに共感してくれるたくさんの人の力があり、みんなの想いが詰まったお酒。それだけで、もう美味しい。

田植え
晴好稲刈り

左:6月、梅雨の合間の晴天に恵まれ、みんなで田植え。 右:10月、黄金色に実った酒米「山田錦」を収穫しました。写真:NPOはるよし提供

そしていよいよ本格始動! ……だったのですが、予期せぬ新型コロナウイルスの到来が。NPOはるよし主宰のイベントもすべて中止、飲食店も休業するなど、「お酒を造っても呑んでもらえないかも」という不安が広がったのです。それでも製造に踏み切ったのは、蔵元さんや農家さん、プロジェクトメンバーの「こんな時だからこそ造りたい!」という熱い言葉があったから。
酒米づくりへの一般参加募集は断念せざるを得ませんでしたが、どうにかたっぷりの愛情を受けた酒「晴好 01」が誕生しました。

02のパートナーは、朝倉市の蔵元「篠崎」さん

篠崎外観

写真:NPOはるよし提供

おかげ様で、01は完売御礼。そして続く02造りに向けて、「磯乃澤」さんからのバトンを受け取ってくれたのは、朝倉市の蔵元「篠崎」さんです。田植えも稲刈りも一緒に行い、酒造り体験では蔵人さんの心意気をひしと感じながら……今年2月に第2弾となるチーム渾身の日本酒「晴好 02」ができあがりました!
搾りたての若々しい味わいに続いて芳醇ななめらかさが広がり、それでいて後味はスッキリ。でも、お酒のスペックはあえて伏せています。お酒の味わいも大切ですが、誰と飲むか、どこで飲むか、どんな食事と合わせるか。それによって記憶に刻まれる印象は変わるだろうし、それでいいのではないかと思うのです。酒「晴好」によって会話が生まれる、そんな1本になってくれたら本望です。

日本酒「晴好 HARUYOSHI 02 」720ml 【本数限定!】2200円(税込)写真:NPOはるよし提供

日本酒「晴好 HARUYOSHI 02 」 720ml×無濾過生原酒 720ml 2本セット 【200セット限定販売】 4620円(税込) 写真:NPOはるよし提供

※「晴好 02」を取り扱ってくださる飲食店さんも絶賛募集中です!

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【取り扱い販売店】

友添本店

福岡市中央区春吉2-11-18 / 092-761-6027

篠崎蔵元店「千の蔵」

福岡県朝倉市比良松185 / 0120-531-699

小谷酒舗

福岡市中央区大名1-11-13 / 092-741-2924

こば酒店

福岡市中央区薬院1丁目12-18 / 092-741-1504

吉塚酒店

福岡市博多区吉塚3-15-10 / 092-622-4335

備前福岡屋 カネヒコ酒店

福岡市南区曰佐4-11-12 / 092-582-1222

柴田酒店

福岡市西区今宿駅前1丁目10-6 / 092-806-0055

トライアングル 治郎丸店

福岡市早良区次郎丸3-24-13 / 092-865-8616

株式会社蔵人

福岡県筑後市大字野町518-1 / 0942-65-8931

後藤酒店

福岡県久留米市田主丸町恵利1149 /0943-73-1333

問い合わせ

NPOはるよしウェブサイト https://haruyoshi.jp/

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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