2017年9月大名に開業して以来、瞬く間に評判を呼び、今では福岡屈指の繁盛店としてその名が挙がる炉端焼き酒場「永らく」。24年11月に開店した2号店「とこしえ」(住所非公開)も居心地が良く素敵なお店でしたが、この度新たに誕生した新業態の3号店もこれまた良いお店だったので、早速レポートしたいと思います。

2025年10月28日にオープンした新店の名は「ながしめ」。“流し目”をするように、「永らく」から視線を流した先にあることが由来だそう。「ふいに心惹かれるような店でありたい、『永らく』の後のシメにも立ち寄れるような店にしたい」という思いも込められています。
伺ったのは月曜日の夜でしたが、「永らく」は19時前ですでにド満席! 今のところ新店の方はまだ穴場と言えるので、まずは「ながしめ」を狙うのもおすすめです。(……とはいえ、あっという間に人気店になりそうですが)。


「ながしめ」は、本店よりもさらに奥まっているので、隠れ家感も満点。黒を基調に、白木の引き戸や15席のコの字カウンターが浮かび上がって見えるような佇まいもかっこいいです。上着や荷物を入れておけるロッカーも用意されているなど、配慮が行き届いている点もさすがの一言。

「いらっしゃいませ!」と活気のある声で迎えてくれたのは、オーナーの糸永康宏さん(右)と中心になり新店を盛り立てるスタッフの大山さん(左)。
糸永さんといえば、福岡の炉端ブームの火付け役として知られる「雷橋グループ」の代表・佐竹孝雄さんの一番弟子で、「雷橋」の立ち上げから携わり、その礎を築いた一人です。名店のDNAを受け継ぎながら独自の道を確立させ、これまで炉端一筋に向き合ってきましたが、遂にこの3号店から新たな挑戦がスタートしました。それが「鉄板焼き」です。

「 “焼きを追求する”という思いで、炭とは違う鉄板焼きにも挑戦したいと長らく計画を練っていたんです。そんな折に物件が空き、タイミング良く彼(大山さん)も入ってきてくれて、念願の『炉端と鉄板の二刀流』を実現できました」と糸永さん。
大山さんは、元々「永らく」の常連客であり、福岡の高級鉄板焼きレストランで約5年に亘り経験を積んだ実力の持ち主。糸永さんの強力な右腕として「ながしめ」を支えます。

お通しの「炭焼き厚揚げ」(内容は日替わり)や鮮魚の刺身をつまみながら、鉄板焼き料理は「ほうれん草とベーコンの温サラダ」(1,045円)を注文しました。
12月下旬から2月の間にしか市場に出回らない旬の「寒締めほうれん草」をガーリックオイルでさっと炒め、黄身が濃い大分県「がんこ村」のブランド卵「頑固」の半熟玉子や、厚切りベーコンと共に味わうこの逸品。通常よりも長い日数、寒気にあてて栽培される「寒締めほうれん草」は大きく縮れた柔らかな葉と濃い甘味が特徴で、シンプルかつダイレクトにそのおいしさが生かされていました。


もちろん「永らく」自慢の炉端焼きも堪能できますよ。新鮮な魚介類から干物、ホイル焼き、セセリ焼きや蓮根つくね焼きなど、ピックアップされた人気メニューが品書きに並びます。カウンターに座っていると、炭焼きと鉄板焼き両方の香りが攻めてきて、これだけでもお酒が進んでしまいます。

この日いただいたのは、立派な長崎県産の「甘鯛の姿焼き」(3,000円台〜)。皮はパリッ、身はふわふわしっとりで、塩加減も完璧です。
また、野菜や魚介に加え、鉄板焼きの花形といえばやはりお肉。「ながしめ」では、宮崎県産の尾崎牛や鹿児島県産の黒毛和牛といった肉料理も充実しています。サーロインステーキは鉄板、厚切りタンは炭……といった具合に、部位に合わせた焼き方で提供できるのが“二刀流”の強み。肉料理に合うクラシックなワインも揃っていますよ。


そしてさらに注目は、糸永さんと大山さんが研究を重ねたという「お好み焼き」です。「つまみにもシメにもなるように」と、生地は粉の割合を減らしてキャベツを多めに。具材は食感やジューシーさを活かすため中には混ぜ込まず、鉄板焼きしたものを添えるスタイルになっています。

「小さめ」と「ふつう」の2サイズから選べるのもポイントで、この日は「海鮮MIX 小さめ」(990円)をオーダーしました。キャベツの程よくシャキッした食感を残すため、あえて蓋をせずに焼き上げてあり、別焼きの海老とイカは香ばしくプリップリ! 重くなりすぎないよう、濃度と甘味のバランスにこだわった独自ブレンドのソースも絶妙です。これは、この新名物を食べるために「ながしめ」に行きたくなるなぁ。


ソースがくどすぎないので、日本酒にもよく合います。「永らく」ファンの間ではお馴染み、「鮎の骨酒(こつざけ)」(180ml・一合1,760円)も、ちゃんと用意されていますよ。鮎の焼き干しを専用の酒器に入れ、燗酒を注いだこのお酒。香ばしさとじんわり広がる旨味が格別で、プラス880円で「つぎ酒(一合)」ができるのも嬉しい限りです。

ちなみに、お好み焼き以外にもシメのメニューは充実。大山さんが巧みなコテさばきで仕上げる「焼きそば」や「和牛ガーリックライス」、注文ごとに炊き上げる「鮭といくらの釜飯」も気になるので、また近々伺わねば!
1軒目や2軒目づかいはもちろんのこと、「永らく」からのハシゴ酒で訪れるのも楽しい「ながしめ」。席に限りがあるので、事前予約または席状況を電話で確認して出かけてみてください。
店舗名
ながしめ(店舗写真)
ジャンル
- 居酒屋
住所
福岡市中央区大名1-8-25 杉の宮マンション102
電話番号
営業時間
18:00〜OS23:00 ※変動の場合あり
定休日
不定 ※インスタグラムにて告知
席数
- カウンター15席
個室
なし
メニュー
刺身盛り合わせ1人前1,650円(注文2人前〜)、だし巻き660円、ほうれん草とベーコンの温サラダ1,045円、宮崎 尾崎牛ランプステーキ2,190円、お好み焼き 豚玉 小さめ880円〜、鮎の骨酒180ml(一合)1,760円・つぎ酒(一合)880円
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
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