デビ高橋の「ごぶさたしてます」【第6回】

大濠公園の帰りに隠れ家的なスイーツ店でまったり

公開日

最終更新日

ライターデビ 高橋

カメラマンデビ高橋

荒戸

KURUMI

デビ高橋

福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

  • x
  • LINE
UMARABI 新規会員登録はこちらから

大濠公園のすぐ近くにある、築70~80年の長屋を改装したスイーツ店

「お~! 広くなっとる! 」
「お久しぶりですね~、思い切って広くしちゃいました。」
オーナーパティシエの永野恵子さんは楽しそうにそう言った。
1年半ぶりに来ただろうか。こぢんまりと小さかった店舗を昨年4月に増築したそうだ。

大濠公園のすぐ近くで、明治通りから1本入った路地には、築70~80年の長屋が今も残っている。「KURUMI」はその一画にある隠れ家的なスイーツ店だ。

入口の白い木製の扉を開けると、すぐ目の前にケーキのショーケースがあり、左側には焼き菓子のコーナーがある。そして右手には新たにカフェスペースが出来ていた。カフェスペースを利用する場合は、まずこちらで支払いを済ませるシステムだ。
朝10時の開店時には、ショーケースにフルーツや季節の素材を使った20種類以上のケーキがズラリと並んでいる。

オーナーパティシエの永野さん(写真:私の隣)は長崎出身で、30年前に福岡に移住してきた。小さなころからお菓子作りが大好きで、大学卒業後にいったんは一般企業に就職したが、やっぱりお菓子が作りたくて地元のケーキ店に再就職した。そこで10年勤めた後に「KURUMI」をオープン。オープン当初は路地裏でひっそりとやりたくて、お菓子作りも接客も1人でこなしていた。そんな永野さんの作る心のこもったケーキは、プレゼントすると喜ばれるから、そのころからよく買いに来ていた。
たいてい店に入ると誰もいなく、声をかけると奥の作業場から、「あ、こんにちは!」と売り場にひょこっと現れるのだった。時間がある時には、当時は狭かった2階のカフェスペースで、ケーキを食べながらのんびりすることもあったなぁ。

徐々にお客もスタッフも増え、昨年4月に長屋の隣りが空いたタイミングで、思い切って拡張したとのこと。1階に新たなカフェスペースができて、2階のカフェスペースは以前の2倍の広さになった。
コロナ禍の中での拡張で不安もあったそうだが、その決断に間違いはなかったようだ。今年でオープンして16年目になるが、昔からの常連に加え、口コミやSNSの効果もあり、新規のお客もどんどん増えて、広くなった店内もすぐに満席になるほど。

福岡ではなかなか見かけない、沖縄の定番スイーツ「ジャーマンケーキ」(テイクアウト388円、イートイン396円)を作ってみたい! という沖縄出身のスタッフのアイデアを商品化したり、休日のカフェ巡りで最近の流行を勉強してきた若いスタッフの意見を取り入れたりと、スタッフとの関係もいい感じ。

ある日、「KURUMI」で友人と待ち合わせしていた時のこと。友人が間違って車で路地に入ってきてしまい、店の前で立ち往生していたら、すぐに店の中からスタッフが飛んできて、丁寧に誘導してあげていた。それ以来、その友人もすっかり「KURUMI」のファンになったようだ。「やさしいスタッフが多くて助かってます」と永野さん。

永野さんはタルトが大好きで「KURUMI」のタルトは10種類以上。サクサク感を残しつつ、かたすぎないのが特徴で、子どもからお年寄りまで食べてもらいたいというやさしい想いが詰まっている。

「いちごタルト」(テイクアウト573円、イートイン583円)は甘酸っぱいいちごと、甘さ控えめなカスタードとピスタチオのホイップのバランスが良い。

実はここはランチもやっているのだ。スイーツ店でしっかりしたランチが食べられるのは珍しい。
「以前はランチはやっていませんでしたよね?」と聞くと、「実は……近くに超有名人気スイーツ店が移転してきて、これはやばい! 何かしなくちゃ! とスタッフと作戦会議した結果、ランチにも力を入れるようになりました」

ランチで人気なのは「パングラタン」や「ハンバーグ」で、野菜がたっぷりな前菜プレートとドリンク付き。

「パングラタン」(1,320円)はソフトフランスのようなサクサクふかふかなパンにグラタンが詰まったもので、味も見栄えも抜群! 
ランチは11時から17時までやっているので、ランチ難民になった時は助かるね。

フィナンシェやパウンドケーキ、レモンケーキなど、焼き菓子の種類も豊富で、ギフトやテイクアウトにも好評だ。特にクッキーは、コーヒーや紅茶、シナモンやチーズなど、このコンパクトな店内に10種類以上も並んでいるから驚く。
今年のバレンタインのお返しはここにしようかな。チョコがもらえたらの話だけどね。

この記事が面白かった方、参考になった方は「いいね!」をお願いします。

店舗名

KURUMI(店舗写真

ジャンル

  • スイーツ
  • カフェ

住所

福岡市中央区荒戸2-1-11

電話番号

092-724-3362

営業時間

10:00~19:00(ランチ11:00~17:00)

定休日

日曜日、第1,3月曜日

席数

  • テーブル20席

個室

なし

メニュー

ジャーマンケーキ:テイクアウト388円・イートイン396円、いちごタルト:テイクアウト573円・イートイン583円、コーヒー:テイクアウト519円・イートイン528円、ハンバーグ1,430円、パングラタン1,320円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
UMARABI 新規会員登録

人気記事ランキング

  • 24時間
  • 1週間
  • 1ヶ月
  • ワンタップでUMAGAにアクセス!
  • メルマガ会員募集