肉厚“シロちゃん”に細平ストレート麺。熱、辛、うまっ!の 博多流「チゲそば」

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最終更新日

ライター上村 敏行

カメラマン上村敏行

でんじゃまアイキャッチ

社領

元祖チゲそば専門店 でんじゃま

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担々麺や酸辣湯麺をはじめとする中華系、また宮崎源流の辛麺など、いわゆる“辛い麺”は福岡でも確実に市民権を得ています。“刺激的な辛さの中でもしっかりと感じる深い旨味”が魅力的なこのジャンル。昨今新しい風を吹き込んでいるのが東区「でんじゃま」の“チゲそば”です。

“チゲそば”と聞くと、皆さんどうでしょう。
韓国料理や焼肉店で馴染みのあるチゲ鍋に麺を入れたもの。
グツグツ状態で出される熱々、辛うまな一杯。
おそらくこのようなイメージを持たれるかと思います。
そして、それらはおおよそ間違っていません。味の方向性も“チゲ”というフレーズから想像するであろう、あの”甘辛くて濃厚な味わい”です。

しかしながら「でんじゃま」の“チゲそば”は具材、麺、スープ、提供法、すべてにおいてこだわり抜いていて、総合的にここでしか味わえない唯一無二のメニューに仕上がっています。

今年4月に開業1周年を迎えますます絶好調。潔い「チゲそば専門店」というスタイルにも絶対的な自信が表れている「でんじゃま」の楽しみ方をリポートします。

でんじゃま外観

場所は東区社領の工場地帯の一角。大型トラックの往来も多く、ドライバー向けのランチスポットがぽつりぽつりとあるエリアです。まず最初に、屋号の「でんじゃま」についてですが、実は店前に立つ「電柱が邪魔だから」に由来しています。なるほど、確かに“電邪魔”ですね。この遊び心が同店の魅力を知る第一歩です。

でんじゃま店主

店主の山﨑 翔さんは大阪出身。福岡へは約13年前、営業の仕事をきっかけにやってきました。飲食のキャリアのスタートは、脱サラ後に入った焼肉の世界。「僕は元より大のサーフィン好きで、営業の仕事を辞めた後も波乗りのため福岡に留まりたかったんです。では、次に何を始めようとなった時、これまた大好きな焼肉で勝負してみようかと。大阪で生まれ育った僕のソウルフードは間違いなく焼肉。子供の頃から家族や友人が集まる際、祝いの席も決まって焼肉、さらに風邪を引いた時も焼肉。とにかく焼肉を食べまくって育ってきました」。山﨑さんは好きが高じて焼肉店や精肉関係の仕事をした後、東区馬出に「焼肉 結人」を独立開業。ここで好評を博していたチゲ鍋「爆弾チゲ」が現在の「チゲそば」の原型となりました。
「僕自身嬉しい驚き、一方で複雑な気持ちもありましたが、脇役的な爆弾チゲが焼肉をしのぐ人気メニューとなったんです。もともとチゲの味にも自信はあったので、それならばチゲ特化へ振り切ってみようと。サイドメニューではなく、一品としてより満足感が出るように石鍋のサイズを大きくし、豆腐などを除いて中華麺を合わせた独自の『チゲそば』へと進化させました。焼肉店時代からお世話になっていた製麺所『宝フーズ』の社長に、味、店作りのアドバイスをいただけたことも、いいスタートが切れた要因です」と山﨑さん。

でんじゃまチゲそば

直火にかけた石鍋で出され、生卵も落とした「チゲそば」(1200円)は、白飯とのセットで出されます。
ポイントとしては第1に、「具のシロちゃん(ホルモン)がうまい」。
長く焼肉業界にいた山﨑さんですから、このホルモンのチョイスと下処理の仕方には、なみなみならぬこだわりをもっています。高級焼肉店やモツ鍋専門店にも負けない上質な国産牛黒毛ホルモン“シロちゃん”。ふんわりと柔らかく、口の中で溶ろける旨味が最高ですね。くさみ、ぬめりを取るため丁寧に洗い、脂と身の絶妙のバランスでカットしています。

第2には「チゲ味噌がうまい」。
福岡県産の味噌、魚醤、ニンニク、ゴマ油などをブレンドし、辛味には韓国唐辛子を使っています。「でんじゃま」を体感した方からよく聞くのが「辛いものは得意でないけれど、ここのチゲそばは美味しく食べられた」という声。確かに、一口目からピリリと痺れる辛さがくるのではなく、シロちゃんの甘みが染み出した味噌スープの芳醇な旨味の後に、爽やかな辛さが舌をたゆたう感じがいいんですよね。「韓国産の“甘口”唐辛子を使い刻み方にもこだわっています」と山﨑さんが教えてくれました。

ちなみに、辛さは“ボルト”という単位で追加トッピング(1ボルト100円〜)ができますが、こちらの辛味はデフォルトのチゲそばに入っている唐辛子とは全くの別物でかなり辛いです。追加する時は“1ボルト”からをおすすめします。

そして第3には「麺がうまい」。
縮れ麺や中太麺ではなく、豚骨ラーメンにも合いそうな「細平ストレート麺」を使っているのも特徴です。「宝フーズの平打ち麺は、石鍋でグツグツと炊いてもある程度のツルシコ感を保ってくれます。そして、食べ進めていくと麺にスープが染み込み食感が変化。それがまたうまいんですよ」と山﨑さん。

でんじゃまメニュー

そして最後に「白飯がうまい」。
「どんな料理も、ごはんがうまくないと話にならん」と、山﨑さんはセットで付ける白飯に熊本県産の高級献上米を使っています。この炊き立てご飯の上に、石鍋からシロちゃんやニラなどを盛り付け、スープをかけてセルフミニ丼に。これが、最高にうまいです。

「でんじゃま」の“チゲそば”は、ありそうでなかったアイデアメニューであると同時に、福岡の味噌、豚骨ラーメンのような細平麺など“ご当地”もうまく散りばめたことで、新たな福岡名物になるポテンシャルを秘めていると僕自身は感じています。なにはともあれ、お世辞抜きでむちゃくちゃうまい! 
絶対食べたほうがいいです。

でんじゃまメニュー表

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店舗名

元祖チゲそば専門店 でんじゃま(店舗写真

ジャンル

  • ラーメン

住所

福岡市東区社領2-10-8

電話番号

092-233-4054

営業時間

11:00〜14:30/18:00〜21:00、売切れ次第閉店

定休日

水曜

席数

  • カウンター6席

個室

なし

メニュー

チゲそば1,200円、ミックスチゲそば1,300円、チーズチゲそば1,400円、豚チゲそば1,400円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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