福岡の食を支える中村学園卒業生のお店【4】

絶品イタリアンで乾杯!山笠で盛り上がる中洲エリアの人気店へ

公開日

ライター森絵里花

カメラマン森絵里花

中村学園卒業生のお店

西中洲/祇園町

A TAVOLA!!(ア・ターヴォラ)/Panciotto(パンチョット)

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今回ご紹介のお店
A TAVOLA!!(西中洲)
Panciotto(祇園町)

福岡の食を支える「中村学園」の卒業生

中村学園大学

UMAGAでは中村学園創立70周年を記念し、卒業生が営む店、活躍する店をご紹介しています。連載の第4回目は、7月1日から15日まで博多祇園山笠で盛り上がる中洲エリアへ。ワインを片手に気兼ねなく楽しめる人気のイタリアン2軒を訪ねました。

那珂川の水辺で朝食からディナーまで
イタリア郷土の味を届ける「A TAVOLA!!」

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ 店内

最初に訪れたのは、天神と中洲に挟まれた西中洲エリア。那珂川に面した天神中央公園内、「旧福岡県公会堂貴賓館」側にある商業施設「ハレノガーデン・イースト」の一角に「A TAVOLA!!」はあります。店を手がけるのは「中村学園三陽高等学校」「中村調理製菓専門学校」出身のオーナーシェフ・薙野耕平さん。「A TAVOLA!!」は、2013年開業の炭焼きガトー・ピレネー専門店(高宮)と、2015年開業の「イタリア食堂 SACCO」(大橋)に続く3店舗目のお店です。

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ テラス席

店内の入口にはイタリアン惣菜が並ぶテイクアウトコーナーがあり、奥には那珂川を望む心地よいテラス先も用意されています。愛犬の同伴もOKで、開放的な雰囲気はまさに本場イタリアのよう! 現在は9時半から21時半までの通し営業で、遅めのモーニングからカフェ、ディナータイムまで自由にくつろげるのが嬉しいですね。

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ 店主

アルバイトがきっかけでイタリア料理に興味を持ち、大学に進学するも「料理の道に進みたい」という思いが強く、自分で学費を貯めて専門学校へ進んだという薙野さん。「ラ・ターブル・ド・プロヴァンス」(赤坂)の野村健二シェフの元で約6年、イタリアの星付きレストランで2年半に渡り研鑽し、帰国後は「プロヴァンス」の姉妹店として誕生したイタリア料理店「グロッタ・ロッサ」のシェフを務めながら独立の準備を進めました。薙野さんは自身の大切にしている思いをこう話します。

「リストランテのコース料理も素晴らしいけれど、現地に渡って1番心に残ったのは、その土地の人が毎日食べている家庭料理や郷土料理だったんです。自分の表現したいものを突き詰めた時に浮かんだのは『自然』『記憶』『ぬくもり』という、食の根底にある3つのキーワードでした。これが私の軸であり、3店舗に共通するテーマです。何事も“根本を見る、考えること”がクセになっているのですが、今思えばこれは高校でお世話になった数学の先生の教えのおかげかもしれません。“複雑に考えず、とにかくまずは一番根底にある簡単な公式を覚えよ! それが全ての土台になっているから”とね」。

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ 前菜

さぁ、自慢の料理もいただきましょう。「A TAVOLA!!」では、薙野さんが過ごしたイタリアの港町・マルケ州や南部・プーリア州の料理を中心に提供しています。中でも「前菜の盛り合わせ」は人気メニューの一つ。グリル、マリネ、煮込みなど、糸島産をはじめとした旬野菜を使った南イタリアの家庭料理を多彩に味わうことができます。写真は今年の5月よりスタートしたモーニング&カフェタイムに提供している「前菜盛り合わせ」(1人前990円)。ズッキーニとナスのミントマリネ、ブロッコリーのアンチョビオーブン焼き、イワシのマリネなど、どれも間違いないおいしさでワインも進みます。ちなみにランチ・ディナータイムには、もっとボリューミーな「前菜盛り合わせ」(1人前2,200円)も用意されていますよ。

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ ピザ

続いてのピッツァも、モーニング&カフェタイムのメニューとして登場した逸品。メニューは4種類あり、「トマトソース・モッツァレラチーズ・バジル・アンチョビ(ロマーナ)」(1,540円)を選びました。生地はさっくり香ばしく、甘酸っぱいトマトとアンチョビの塩気も絶妙! ブランチや遅めのランチ、ワインやビールのお供にもぴったりです。

西中洲 イタリアン ア・ターヴォラ 肉料理

さらには、ランチ・ディナータイムのアラカルトメニューとして提供している「コトレッタ トマトサラダ付き」(1,870円)も忘れてはいけません。このカツレツは薙野さんが働いていたプーリア州のレストランの賄い料理としても大人気だったそうで、姉妹店「イタリア食堂 SACCO」の名物料理でもあります。レモンをギュッと絞って豪快に頬張れば、サクッとしたカツレツの食感とジューシーなトマトが弾けて何とも幸せな気持ちになります。

ちなみに「A TAVOLA!!」という店名は「ご飯ができたよ、テーブルに集合!!」という意味のイタリア語に由来するそう。お腹が空いた!ワインが飲みたい! そんな時は、迷わず西中洲のリバーサイドに集合ですね。

毎日でも通いたくなる“ちょうどよさ”。
気取らないイタリアン酒場「Panciotto」

祇園町 イタリアン パンチョット 外観

続いては、地下鉄七隈線 櫛田神社前駅の側に店を構える「Panciotto」へやって来ました。入口はレトロなマンションの1階奥にあり隠れ家的。“パンチョット”という店名は、ベストやチョッキを表すイタリア語で、“腹八分目”という意味も併せ持っているそう。ジャケットでもシャツでもなく、物足りなくも多すぎもしない“ちょうどいい”店でありたいとの思いが込められています。

祇園町 イタリアン パンチョット 内観

店を営むのは「中村学園三陽高等学校」「中村調理製菓専門学校」出身のオーナーシェフ・横手拓さん。店内は肩肘を張らないカジュアルな雰囲気で、厨房に面したカウンター席とグループでもくつろげるテーブル席が用意されています。黒板にはおすすめのメニューがズラリと綴られ、入口側にはお客さんが自分で値札やエチケットを見て選べるボトルワインコーナーも。どれもリーズナブルで、この気取らなさも“ちょうどいい”ですよね。

祇園町 イタリアン パンチョット 店主

子供の頃から料理を作るのが好きで料理人になるのが夢だったという横手さん。中学時代に「中村調理製菓専門学校」の存在を知り「“中村”の専門学校に行くなら、まずは“中村”の高校に入学しよう」と考え「中村学園三陽高等学校」を選んだのだそう。専門学校卒業後は「ザ・リッツ・カールトン 大阪」に就職し、その後更なるステップアップを目指して熊谷喜八ムッシュ率いるキハチグループのイタリア料理店「レストラン・セラン」(現在の「キハチ 青山本店」)へ。「セラン」で学んだ後は広島のリストランテでシェフを務め、2011年に独立して「Panciotto」を開業しました。

「日本の食材を通して発想豊かに、食べることを心から楽しむイタリアの食文化を伝える。当時の『セラン』で提唱していた、“キハチイタリアン”としての熊谷ムッシュの考え方や味わいを修行時代に学びました。開業前は博多の屋台にもお世話になったのですが、そこでは博多の文化や気質を再確認! 何かを押し付けることなく、お客様の誰もが自由に楽しめる店を開きたいと考え、酒場のようなスタイルを選びました。高校時代の友人とは今でも仲が良く、年に数回は店に集まってくれて盛り上がっています。こうして13年も続けられているのはそんな友人や先輩、お客様のおかげですし、元気に厨房に立てているのは、高校の校門から続く“三陽坂”で鍛えられた足腰のおかげかもしれません(笑)」と、横手さんは笑顔で話します。

祇園町 イタリアン パンチョット アクアパッツァ

それでは早速、人気メニューをいただきましょう。大きなお皿いっぱいにのって登場したのは「鯛のお頭とアサリのアクアパッツァ」(1,300円)です。魚介を水で煮込むのがアクアパッツァの基本的な作り方ですが、鯛の表面をフライパンとオーブンで焼き上げ、その後白ワインやアサリ、トマト、香草などを合わせたスープをかけて仕上げるのが横手さん流。一口食べると鯛の皮目はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシーで身に旨味がしっかりと残っています。

祇園町 イタリアン パンチョット リゾット

魚介の旨味がしっかりと出たスープも実に美味ですが、これは飲み干してしまわないように注意! 残ったスープでリゾットまたはパスタ(+1,000円)を作ってもらうことができます。サラリとしてお米の芯が程よく残ったリゾットは噛むほどにおいしさが広がり、横手さんの腕の良さが伺えます。

祇園町 イタリアン パンチョット パスタ

さらには、スペシャリテの「ウニを使ったカルボナーラ」(1,700円)もハズせません。少しだけ生クリームを加えた卵黄とチーズのソースにとろけるウニをたっぷりと。濃厚かつまろやかな旨味が広がり、何とも贅沢なおいしさです。

食材は全て自分の目で見て、直接買い付けているという横手さん。九州産をはじめとする新鮮な魚介や旬菜、宮崎県産のきなこ豚といった選りすぐりの肉料理も揃い、お得なランチセット(1,000円)もあるのでぜひ出かけてみてください。ちなみに、横手さんは博多祇園山笠に参加している“のぼせもん”なので、7月は不定休も多いそう。事前に電話してお出かけくださいね。

この記事は「学校法人中村学園」の提供でお届けしました。

店舗名

A TAVOLA!! (ア・ターヴォラ)(店舗写真

ジャンル

  • イタリア料理

住所

福岡市中央区西中洲6-36

電話番号

092-231-8866

営業時間

9:30〜OS21:00(モーニングOS11:30、ランチOS14:30、カフェOS17:30)

定休日

月・火曜

席数

  • カウンター5席
  • テーブル12席
  • テラス14席

個室

なし

メニュー

モーニング&カフェ:前菜盛り合わせ(1 ⼈前)990 円、ピッツァ 1,540 円〜、ランチ・ディナーアラカルト:⼩⽫の野菜料理 660 円〜、パスタ 1,100 円〜、前菜盛り合わせ ハーフ 1,480 円・1 ⼈前 2,200 円、コトレッタ トマトサラダ付き 1,870 円

喫煙について

禁煙

店舗名

Panciotto(パンチョット)(店舗写真

ジャンル

  • イタリア料理

住所

福岡市博多区祇園町6-27ロマネスク祇園1F

電話番号

092-263-0454

営業時間

11:30〜OS13:30/17:30〜OS22:30

定休日

月曜

席数

  • カウンター6席
  • テーブル12席

個室

なし

メニュー

パスタランチ(前菜・サラダ・スープ・パン)1,000円、前菜の盛り合わせ1,300円、ウニを使ったカルボナーラ1,700円、鯛のお頭とアサリのアクアパッツァ1,300円、宮崎県産きなこ豚の香草グリル2,000円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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