グランドメゾン presents 「ハレの日レストラン」【第49回】

「筥崎宮花庭園」に佇む、ガストロノミーフレンチの超穴場

公開日

最終更新日

ライター葉山 巧

カメラマン平川雄一朗

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馬出

La Saison(ラ・セゾン) 筥崎宮迎賓館

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筥崎宮の参道沿いにある「筥崎宮花庭園」をご存知ですか? 豊臣秀吉と千利休が大茶会を開いたとされる、由緒ある場所で四季の花々を観賞できるスポットです。塀に囲まれた有料施設(100円~)ゆえ、まだ入園経験のない方も多いでしょう。が、そんな“秘密の花園”のその奥に、稀に見る風情のフレンチレストランが隠れていたのです。

ラ・セゾン外観

筥崎宮が管理する「筥崎宮花庭園」は、地下鉄「箱崎宮前」駅から徒歩1分の好立地。どっしりした門の脇には銀の看板が置かれ、「La Saison 筥崎宮迎賓館」の存在を静かに告げています。
その門をくぐるとムードが一変。筥崎宮のお膝元だけに、この界隈はとくに空気の澄んだエリアですが、樹々のざわめきやシルエットが神秘性を深める園内はさらに別世界なのです。結界の内側に踏み込むような、不思議な高揚とともに歩を進めました。

ラ・セゾン店内

ほどなく現れた店舗のドアを開けると、そこは麗しき和モダンのフロア。木材と照明を巧みに生かし、洗練と温もりを表現したデザインが秀逸です。この建物自体は1987年からあり、カフェや和食店として使われてきましたが、10年前に「La Saison」の名で再起動。以来、様々なハレの場を楽しむ人々に愛される穴場店となっています。

ラ・セゾン夜庭園

その人気の理由の一つが、ガラス越しに広がる枯山水の日本庭園です。多彩な樹々や石を擁する美観は、店内に厳かなオーラをもたらす豪華な借景。夜は7色にライトアップされ、カラフルな幻想性も加わります。もちろん、緑がまばゆい昼の眺めも素晴らしく、とりわけ初夏の紫陽花や秋の紅葉時期は予約殺到だそうです。

ラ・セゾン前菜

嬉しかったのは、その優美な景観の力を料理にも強く感じたこと。〈ガストロノミー・モダン・ジャパニーズフレンチ〉をコンセプトにしたディナーは、九州産食材の真髄に迫らんとする美味揃いです。
今宵は全9品にドリンクとプティフールが付く13,200円コースを予約。最初の前菜2品もかなり手数をかけた力作ですが、3品目の前菜からも作り手の熱量がひしと伝わりました。これは骨の出汁などで煮た対馬産の穴子と「博多一番どり」のレバーをロール状にした、濃厚な食べ応えに唸る一品。ソースや付け合わせにも多数の食材が投じられ、主役の旨味をくっきり際立たせます。

ラ・セゾンご飯
ラ・セゾン

こちらはコースの定番の“ご飯”で、うきは市の棚田米を野菜の出汁で炊き上げたもの。舌に染み入るコンソメソースの美味しさも印象的です。
「当店では野菜を大量に使うため、自然と端材もたくさん出ます。それを無駄にしないために、野菜でコンソメを取ろうと思ったのです」と話すのは、「ホテル日航福岡」やフランスで研鑽を積んだ坂山央樹さん。3年前にここの料理長に就任すると、前述のコンセプト──すなわちガストロノミー的アプローチの料理はさらに進化を遂げました。華やかな香りや盛りつけにも気を配り、料理が運ばれた瞬間から五感を刺激する演出も冴えています。

ラ・セゾン魚

魚料理には当日届く最高鮮度の魚介を使用。この日は長崎産メヌケのソテーに、ムール貝と魚のアラで取ったソースの組み合わせです。ホクホクした歯応えの白身に、海鮮の旨味が凝縮したソースをたっぷり絡めて即完食。付け合わせは下仁田ネギと銀杏。味変用に添えられた、永田農園のイタリアントマトを発酵させた調味料も名脇役でした。

ラ・セゾン口直し
ラ・セゾン肉

梨と純米吟醸酒で作った口直しの“水晶玉”でリフレッシュしたら、次は肉料理の登場です。この日は弾力に富んだ肉質と、甘みたっぷりの脂を蓄えたうきは市の「千年豚」を堪能。炭火で表面に与えた香ばしさも絶妙です。周りを固める松茸、椎茸タルト、マッシュルームのピューレなども丁寧に仕込まれ、豚のダイレクトなうまさに繊細な彩りを添えていました。

ラ・セゾンデザート

デザートは2皿構成。柿と杏のブランマンジェの1品目に続き、2品目は立体感あるスイーツが供されました。アーモンドスポンジにミカンのジュレを挟み、熊本産パプリカのシブーストなどをあしらった、シェフパティシエ・酒井真弥さん入魂の一品です。「デザートも料理の一部」との哲学を形にすべく、野菜を積極的に取り込むスタイルがユニークですね。

ラ・セゾン昼庭

伝統技法と革新性のブレンド。生産者や九州という風土への敬愛。それらが理想的に融け合う“坂山料理”には、ハレの場にふさわしい品と華が満ちていました。またフレンチ×日本庭園という稀有なミスマッチや、著名ワイン研究家・杉山明日香さんがセレクトしたペアリングに出逢う楽しみも待ってます。杉山さんが一般の飲食店にアドバイザー参加するのは珍しいことだそうですよ。

花々の中に身を潜め、日々驚きと感銘を客にもたらす「La Saison」。大切な人とゆったり、しかもお洒落に過ごすなら間違いなしの一軒でしょう。店名に掲げた「迎賓館」の文字は伊達じゃないのです。

この記事は積水ハウス グランドメゾンの提供でお届けしました。

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店舗名

La Saison(ラ・セゾン) 筥崎宮迎賓館(店舗写真

ジャンル

  • フランス料理

住所

福岡市東区馬出4-14 筥崎宮花庭園内

電話番号

092-651-1100ディナーは2日前まで要予約

営業時間

11:00〜OS14:00/18:00〜OS21:00

定休日

水曜

席数

  • テーブル32席

個室

なし

メニュー

ランチコース5,500円・8,800円・13,200円、ディナーコース13,200円・16,500円、お子様メニュー2,750円、ワインペアリング3,850円〜

喫煙について

喫煙可能スペース有り/屋外
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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