福岡でおいしいスペイン料理が楽しめる【1】

港が見えるワイン食堂で、旨味たっぷりのスペイン料理を!

公開日

最終更新日

ライター葉山巧

カメラマン葉山巧

プルポ

ワイン食堂PULPO(プルポ)

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すぐそばに海が広がる、都市圏では贅沢極まりない場所に看板を出す「ワイン食堂PULPO」。うまいスペイン料理と親密なもてなし、そしてラテンのグルーヴが心地いい人気店です。日常生活にエナジーが欲しいとき、僕がつい足を向ける店でもあるんですよね。

プルポ

今年オープン11年目。潮風が吹き寄せる建物も貫禄がにじみ、すっかり風景に馴染んでいます。タコを意味する「PULPO」は、漁師町として有名なスペイン・ガリシア地方をイメージして付けたもの。海辺の散歩も楽しめる立地によく似合う店名です。

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素朴な内装も「ワイン食堂」に似合う気さくさを体現。木材で組みあげた温もりある表情は、渡航経験がない人にも「これぞガリシアの漁師食堂!」と思わせる説得力に満ちています。そして窓の向こうには、暮れなずむ空と海と荒津大橋。このように一瞬で“PULPOの世界”に没入させる空気感もこの店の魅力でしょう。

プルポ

そんな「PULPO」のオーナーは戸畑泰臣さん(写真右)。「ラテン食堂」「ロッサロッサ」「バルトロ」といったスペイン料理店を営んできた料理人であり、この洋食文化を福岡に根付かせた立役者の一人です。
もちろんこの店を人気店に育てあげた“ヒロイン”である、戸畑さんの母・ヨーコさん(同左)を忘れてはいけません。朗らかな性格で周囲を明るく照らす、チャーミングな“名物ばぁば”に会うために訪れるファンは星の数ほど。気づけば僕も、ヨーコさんとのほっこり会話で笑顔を連発してました。ヨーコマジック恐るべし。

プルポ

さて、席に着いたらまずはワインをセレクト。ボトルはセラーで自由に選べ、客が抜栓すれば100円引きです。ひんやりしたセラーにはスペイン産ワインがぎっしり並び、戸畑さん曰く「品質が良く値頃感ある銘柄だけを厳選しています」。1本2,800円からという値段設定は、なるほど、財布が軽い時にも勇気(?)を与えてくれそうですね。

プルポ
プルポ

ワインとよく合う料理が揃った「PULPO」。1品目に頼んだ「タコのグリルとマッシュポテト」(1,450円)も、当然その例に漏れません。柔らかく煮た生のタコをグリルし、バターたっぷりのマッシュポテトに乗せたガリシア地方を代表する郷土料理です。
現地のようにタコを細かく切らず、大胆にドンと乗せるのが「PULPO」流。柔らかさの中にも滑らかな歯応えがあり、それが独自の個性になっています。ピリッと辛いパプリカパウダーを振り、パンチを効かせた味わいも僕好みでした。

プルポ

スペイン料理と言えばパエリアですが、ここではサフランではなく、イカ墨で炊く黒いパエリア「アロスネグロ」(L/3,000円)がいただけます。イカ、アサリ、魚の切り身をたっぷり加えた汁気多めのリゾットタイプ。自家製アリオリソースをつけると美味しさが倍に跳ね上がりました。
深く豊かな風味も印象的ですが、これはベースの出汁がしっかりしているから。「日本人に響く“旨味”を狙っています」と戸畑さん。そのために試行錯誤を重ね、独自の出汁の取り方を編み出したそうです。

プルポ

「ワインに合うのでぜひ」と戸畑さんに勧められ、意表を突かれたのが「タルタ・デ・ケソ」(550円)。現地の定番スイーツを基に、「あくまでつまみとして」戸畑さんが1年間レシピを考え抜いた人気の品。「でもケーキだよね」と半信半疑で口に入れましたが、途端にワイングラスを引き寄せてしまいました。形状を保てないほど柔らかなクリームは甘さ控えめで、代わりにブルーチーズが存在感を発揮。その絶妙な塩気が、この一品を見事なチーズ料理に昇華させていました。8月からはオンライン販売も開始予定(1ホール5,880円)。ホームパーティーを開くなら、ぜひこのプチ豪華なアテを加えたいものです。

店内はいつしか満席になり、そこかしこで談笑が渦巻いていました。飛び込み入店が困難になる一方の「PULPO」ですが、それも自然の流れ。何しろここに流れるポジティブなラテンの空気は、すべての客たちに明日への活力を補充してくれるのですから。また僕にもそれが必要になったら、早めに電話を取ることにしましょう。

プルポ

店舗名

ワイン食堂PULPO(プルポ)

ジャンル

  • 各国料理

住所

福岡市中央区港2-8-25

電話番号

092-712-3710

営業時間

17:00~フードOS21:00、ドリンクOS21:30

定休日

日曜

席数

  • カウンター8席
  • テーブル16席

メニュー

タコのグリルとマッシュポテト1,450円、アロスネグロ(M)2,200円・(L)3,000円、タルタ・デ・ケソ550円、マグロとアボカドのタルタル1.300円、牛サガリ8時間ステーキ2,200円、アヒージョ各種700円~

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
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  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
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