キャラがめちゃめちゃ濃い店主のステーキ店

福岡のインフルエンサー・デビ高橋さんが「UMAGA」で連載する「デビ高橋のごぶさたしてます」。第31回は、「キャラがめちゃめちゃ濃い店主のステーキ店」です。

「肉最強伝説 志賀島店」は福岡市内から車で30～40分の場所にある。志賀島は江戸時代に金印が発見されたことで有名だが、自然豊かで途中には「海の中道海浜公園」や水族館「マリンワールド」などもあるので、ドライブがてら是非行ってみてほしい。

「ずいぶん久しぶりやけど、次々に店舗がオープンしてすごいね。」
「いやいや、人とお金で苦労してます。」
と店主のキクリンこと菊川研治さん。
今回はたまたま志賀島店に居たのだが、最近は久留米店にいることが多いそうだ。

タレントのリリー・フランキーさんが福岡に来られた時に、呼ばれて行った店が、たまたまキクリンの店だった。この時に初めて彼に会ったが、この頃はまだ「一番星」というお好み焼き店のフランチャイズをやっていた。今では「肉最強伝説」というブランドで志賀島、篠栗、コマーシャルモール、久留米の4店舗に加えて、「BBQ最強伝説」という別ブランドで西区の今津に店を持つまでに成長した。さらに、5月までには八女にも「肉最強伝説」がオープンするらしい。

キクリンは雑餉隈生まれで井尻育ちとわざわざ言うのだが、だいたい同じエリアやん。しかも生まれたときに誘拐されたとか、中学では生徒会長をしていたとか、どこまでが本当の事なのかまったくわからないオモロイ人なのだ。
18歳の時に免許を取得し、昼はトラックドライバー、夜はナイトクラブで働いていた。余談だが、ナイトクラブではケンジという名前のスタッフが3人いたから、自分はアキラにされたらしい。

初めて免許を取得した時から約20年間物流業界におり、物流の会社を経営していたこともあったらしいが、燃料が高騰した時にやめて飲食業界へ転身した。ちょうどキクリンが40歳の時だったそうだ。先輩が「一番星」というお好み焼き店を経営していたので、フランチャイズで「一番星 清川店」を出店。なんと、研修はたったの6日間だったらしいが、今ではすっかりヘラ捌きも堂に入っている。

ここの一番の推しは「スーパーポーク」。佐賀県天山高原でストレスなく育ったSPF豚を使用しており、肉質が柔らかく、脂が甘い。まずは塩と生姜で食べるのがオススメで、200g（2,057円）くらいはペロリと完食できる。

次に外せないのは「伝説石焼ハンバーグ（志賀島ハンバーグ）」（200g 1,350円）だ。保存料や着色料などの添加物を一切使用していない牛100％のハンバーグで、熱々の石焼で提供されるので、テンションが上がること間違いなし。チーズのトッピングも無料なのは嬉しい。ちなみに「ソースには添加物が入ってます」というのも笑える。

最近はサガリが希少部位になっており、値段も高騰しているが、ここの「志賀島ステーキ」は200gで2,167円という超お得価格なので、こちらも食べずには帰れない。冷凍していないので、とにかく肉が美味い。

最後に「俺のうまい棒」（110円）は是非食べてほしい。これは、スナック菓子「うまい棒」のシュガーラスク味を使って、オムレツ風に仕上げた一品で、見た目も美味そうだ。キクリンいわく、「濡れた段ボールのような食感」とのことだが、まあまあサクッとしていたよ。

キクリンは存在自体も面白いが、喋りも面白いので、是非会いに行ってみてくださいね。ただし、どこの店舗にいるのかわからないので、電話で確認することを忘れずに。