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デビ高橋の「ごぶさたしてます」
公開日
ライターデビ高橋
カメラマンデビ高橋
デビ高橋
福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi
「神吉さん、今日は福岡におるんやね」
「そうなんですよ。いろいろやらなければならないことがあって今週は福岡なんです。そうそう報告もあるんですよ。」
と神吉さん(私の隣り)
中洲でよく飲んでいた18~20年前に、同級生からカクテルを飲もうと誘われて行ったのが「バー ベスパ」だった。当時はカクテルについてあまり知識もなく、どこかの居酒屋で誰かが頼んだ時に出てくる、変な甘さがある美味しくない飲み物という認識だった。この時は同級生と一緒に時間を過ごすことが目的だったので、注文も適当だったと思う。しかし提供されたカクテルを一口飲んでびっくりした!
「これなんなん?」
それは今まで飲んでいたカクテルとは全く別の飲み物だった。口当たりはなめらかで、ブランデーやオレンジ、レモンの香りがほのかにしており、変な甘さや苦味が一切ないので、冷たいジュースのようにゴクゴク飲んでしまった。
この「サイドカー」というカクテルを作ってくれたのが、バーテンダーの神吉英典(かんき えいすけ)さんだった。
提供:Bar Vespa 撮影:Hidetoshi Kikuchi
神吉さんは1995年に「バー ベスパ 福岡店」に入店し、当時オーナーだった媚山達己さんを師として修行を始めた。媚山さんは理論派で、質問の答えをしっかり返してくれる人だったらしい。毎日楽しそうに生きている姿に憧れたし、なにより媚山さんの作るカクテルが好きだったそうだ。
一人前のバーテンダーになるには10年はかかるらしい。最初の5年で基礎を身につけて、それを活かすのに5年かかるとのこと。しかし、神吉さんは入店して4年後の1999年には福岡店の店長になっていた。2007年には銀座店を立て直すために店長として転勤し、見事に立て直した後に経営を引き継ぎ、銀座店のオーナーバーテンダーとなった。その後福岡店の経営も引き継ぎ、2015年には札幌店をオープン。媚山さんがオーナーを務める熊本店、京都店とうまく連携をとりながら、現在3店舗を経営している。
入店してから27年で3店舗を経営するまでになった神吉さんに、バーテンダーで大事なことを尋ねたら「対応力」という答えが返ってきた。
カクテルやウイスキーなどの知識や技術はもちろんのこと、客ひとりひとりに対応して、居心地の良い空間を作ることが大切らしい。これを実践するのは難しそうだ。年月をかければできるというものではなさそう、一種の才能だな。
美味しいカクテルを作る秘訣はシェイクするときに、できるだけ衝撃を与えないことらしい。その理由を目の前で実験して見せてくれた。実は20年前もやってくれたのだが、レモンのフレッシュジュースにマドラーでカンカンと衝撃を与えると、美味しかったレモンジュースが一瞬にして変な苦味のあるジュースに変わってしまうのだ。
シェイクは混ぜるのと急速に冷却させるためにやっているのだが、衝撃を与えてしまうとレモンジュースの時のように変な苦味やえぐみがでてしまうのだ。
神吉さんのシェイカーを振る時の所作は無駄な動きがなく、なめらかでほとんど音がしない。出来上がったカクテルは抜群に美味いよ。
得意なカクテルは「サイドカー」で、ブランデーはクルボアジェV.S.O.P、ホワイトキュラソーはコアントロー、レモンジュースは皮を剥いたレモンをラップして冷蔵庫で3〜4日寝かせ、一日常温に戻してから搾ったものを使用している。
ちなみに趣味は氷彫刻やフルーツカービングで、氷彫刻は「さっぽろ雪まつり」にも出展するほどの腕前! どうやら繊細なものを作るのが得意らしい。
冒頭の神吉さんからの報告というのは、27年間中洲で営業していた「バー ベスパ」は10月末で移転するということだった。最初はびっくりしたが、移転後のアイデアをいろいろ話してくれたので、ワクワクしてしまったよ。詳細は移転してからのお楽しみということで。
店舗名
バー ベスパ 福岡店
ジャンル
住所
福岡県福岡市博多区中洲3−2−5 第4ラインビル5F
電話番号
営業時間
17:00~3:00
定休日
日曜
席数
個室
なし
メニュー
チャージ1,000円(19時以降)、サイドカー1,600円、マティーニ2,000円、ジントニック1,300円、マッカラン1,600円、バランタイン1,500円
価格は全て税別
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