中洲「Bar Higuchi」の中谷さん、全国カクテルコンペでグランプリ

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最終更新日

ライター西山健太郎

カメラマン西山健太郎

中谷

Bar Higuchi バーテンダー

中谷拓真さん

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グランプリとベストネーミング賞をW受賞

さる6月19日にホテルイースト21東京にて開催された、一般社団法人日本バーテンダー協会主催「第27 回全国エリートバーテンダーカクテルコンペティション(EBCC)」にて、同協会九州本部福岡県支部代表の中谷拓真さんが見事優勝を果たしました。

一般社団法人日本バーテンダー協会の酒向明浩会長(左)より表彰を受ける中谷さん ※中谷さん提供

同コンペティションは、28歳以下を対象とした全国バーテンダー技能競技大会の登竜門として知られ、全国8本部における予選会を勝ち抜いた総勢47名が参加。中谷さんが出品した「Palma/パルマ」が、グランプリとベストネーミング賞の2冠を獲得しました。

出身地の岐阜を離れて、福岡・中洲の「Bar Higuchi」へ

中谷拓真さんは1996年(平成8年)岐阜市生まれ。
大学時代の4年間、学業のかたわら地元のダイニングバーでアルバイトとして働き、岐阜や名古屋のバーを訪ね歩くなかで、洋酒やバー文化の魅力に触れ、バーテンダーの道を志すことを決意します。
インターネットの求人サイトで福岡・中洲の「Bar Higuchi」を知り、大学4年生だった2018年9月にその門を叩いて入店を志願。2019年2月、卒業式を待たずに同店に入店し、樋口一幸マスターの指導のもとバーテンダーとしての修行に励みました。

中谷拓真

九州大会2位からの奮起

中谷さんに「今回グランプリを獲得できた要因はどこにあったと思われますか?」と率直に尋ねたところ、間髪入れずに戻ってきた答えは「九州本部の予選会で優勝できなかった悔しさ。それに尽きると思います」というものでした。
「準優勝に対する称賛のお声をいただいても全く耳に入らず、『1位にならないと意味がない』という強い思いを抱きながらカクテルメイクの技術と所作に磨きをかけました」と振り返った中谷さん。
営業時間の前後に練習のための時間を作る難しさ。レシピと味が思い通りに定まらないもどかしさ。大会当日は足の震えが止まらず、どのようにメイキングしたのか全く記憶にないという極度の緊張感。そうした苦難を乗り越えてのグランプリ獲得でした。

中谷拓真

競技中の中谷さん ※中谷さん提供

南国の「情熱」と「陽気」がグラスの中で融合する一杯

インタビューの合間、中谷さんにグランプリカクテルを作っていただきました。
「Palma/パルマ」はフラメンコ用語で「手拍子」の意味。テキーラをベースにパッションフルーツリキュール、ココナツリキュール、バナナシロップ、レモンジュースを加え、シェイクして完成するショートカクテルです。

中谷拓真

グラスに口をつけると、まずテキーラのインパクトが舌の上で弾け、続いてトロピカルな甘みが広がり、最後にバナナのコクと風味が柔らかな余韻を演出します。
南国の「情熱」と「陽気」がグラスの中で融合するオリジナリティあふれる一杯を堪能し、これぞ中谷さんによる創意工夫と日々の鍛錬の結晶だと深く感じ入りました。

バーテンダーとして更なる高みを見据えて

優勝が決まった際に中谷さんの脳裏に浮かんだのは、大会出場にあたり励ましの言葉をかけてくれたバーテンダーの先輩・同輩、そして「Bar Higuchi」を訪れる常連客の顔だったといいます。
樋口マスターからは「日頃の営業をしっかりこなすこと。それがコンペにも通じる」というアドバイスをいただき、兄弟子にあたり国際コンペでの優勝実績もある清水健士郎さんには、カクテルの道具選びからコンペ出場にあたっての心得まで事細かに教わりました、と感慨深く語る中谷さん。
また、日本バーテンダー協会九州本部福岡県支部の支部長・上野正暉さん(Bar Lapin)や研究部長・大津麻紀子さん(BAR SEBEK)をはじめとする同協会メンバーが自らの時間を割いて、中谷さんをはじめとする福岡県支部ひいては九州本部の代表選手たちに綿密なアドバイスと手ほどきをされたそうです。
「この御恩を形としてお返しできるように、さらにバーテンダーとしての腕を磨きたいと思います」と真剣な面持ちで語る中谷さん。その眼差しは更なる高みを見据え、強く輝いていました。

店舗名

Bar Higuchi

ジャンル

  • バー

住所

福岡県福岡市博多区中洲3−4−6 多門ビル’83 1F

電話番号

092-271-6070

営業時間

19:00~翌1:00

定休日

日曜・祝日

席数

  • カウンター15席
  • テーブル6席

個室

なし

メニュー

チャージ550円、苺とシャンパーニュのカクテル2,420円、特製モスコミュール1,400円、特製カツサンド1,600円、シングルモルト1,000~80,000円

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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