サルデーニャ島×九州のイタリアン、コースからアラカルトに変更

公開日

最終更新日

ライター生野朋子

カメラマン生野朋子

ポルコ・ロッソ

白金

Osteria e Vino PORCO ROSSO(オステリア・エ・ヴィーノ・ポルコ・ロッソ)

  • x
  • LINE
UMARABI 新規会員登録はこちらから

今年5月にご紹介した白金のイタリアン「PORCO ROSSO」から、9月よりアラカルト営業をスタートしたとのお知らせが届きました。以前の記事の頃はコーススタイルだったのですが、日曜のみ早めの時間からアラカルトを提供したところ、それがとても好評で新たな方向に舵を切るきっかけになったそうです。

ポルコ・ロッソ

店内は温かみのある木目を基調に、カウンター7席とテーブル1席を配した小バコです。「カウンターメインなのでひとりごはんにもうってつけだな~」と、実は前回訪れた時に思っていたんです。ひとりでコースはちょっと上級者向けかもしれませんが、アラカルトであれば、ふらっとひとりで飲みにくるのもあり! 9月某日、お腹をすかせて訪問してみました。

ポルコ・ロッソ

アラカルトは前菜、メイン、パスタ、デザート、さらに日替わりのおすすめもあります。メニュー名には「サルデーニャ」の名前がちらほら。こちらのオーナーシェフ・高橋俊樹さんは、イタリアのサルデーニャ島のレストランで働いた経験を生かして、福岡では珍しいサルデーニャの郷土料理を取り入れているんです。

ポルコ・ロッソ
ポルコ・ロッソ

アラカルトスタイルになっても、そのコンセプトは変わらずですが「より九州など身近な食材を意識するようになりました」と高橋さん。サルデーニャ島×九州の出会いに期待しましょう。では、早速前菜からいただきます。

まずは「シェフおまかせ前菜盛り合わせ 3種」(1,320円)。玄海のアカハタのカルパッチョ、華味鳥の煮凝り、そしてシャインマスカットと水牛のモッツァレラを添えた18ヶ月熟成のプロシュートの3品です。

ポルコ・ロッソ

プロシュートにかかっているのは何でしょう?「ブドウの果汁をぎゅっと凝縮した“モストコット”です」。初めて聞く名ですが、サルデーニャ島などで作られる、チーズやジェラート、肉料理などにかけるソースとのこと。芳醇な香りとフルーティな甘みが、塩気にマッチします。オリーブケッパーソースでいただくカルパッチョや赤タマネギのマリネをのせた煮凝りも、一口の中で味わいが完成されていて、前菜から魅せられました。

お次はおすすめメニューから「フレッシュポルチーニと穴子のフリット」(2,420円)をオーダー。ザクッと衣の中から現れたのは、ふっくらした身の対馬の穴子と瑞々しいポルチーニ茸。フレッシュなポルチーニ茸は欧州から仕入れているそう。柔らかな歯触りがたまりません。

ポルコ・ロッソ

パスタは前回もご紹介した「サルデーニャのラヴィオリ“クルルジョネス”」(1760円)ですが、今日はオリーブオイルと胡椒で“カチョエペぺ”風に仕上げてあります。麦の穂の形の生地の中には、じゃがいもとペコリーノチーズ。セージと青レモンが香り、もっちりトローリの食感は癖になります。やはり、必食の一品です。ちなみに量はハーフにしてもらいました。1人客、グループに応じてポーションを調整してくれる心遣いも嬉しいですね。

ポルコ・ロッソ

そしてメインは放牧の島・サルデーニャでよく食べられている羊にしましょう。「骨付き仔羊のグリル」(3080円)です。皮目はパリッと、中はロゼ色に艶やかに焼き上げられています。うっとりする脂の甘みに、酔い心地も高まって楽しい夜になりました。

ポルコ・ロッソ

親しみのある食材もありつつ、サルデーニャ島の食文化が随所に感じられ、未体験の味わいを満喫! もちろんお酒もサルデーニャ島産のジンを使ったジンソーダやワインをいただきましたよ。

ポルコ・ロッソ
ポルコ・ロッソ

満腹感に浸りつつも、どうしても気になってしまった「サルデーニャの伝統菓子“セアダス”」(660円)。「サルデーニャ島の郷土菓子で、世界最古の焼き菓子とも言われているんですよ。セモリナ粉とラードの生地でチーズを包んで揚げています」。これは頼まずにはいられません。仕上げにオレンジの蜂蜜をトローリ、添えてあるのはサフランジェラートです。素朴な生地ですが、チーズ・蜂蜜・サフランの風味が掛け合わさり、味わい深いデザートでした。

ポルコ・ロッソ

食事の間、サルデーニャの風土のこと、島に住む人々のこと、もちろん食文化の話もたっぷり聞かせていただきました。なかなか海外旅行に行けない日々ですが、こんな風に美味しい出会いがあると旅情が満たされますね。アラカルトの他、ポーション少なめのショートコース(4,950円・前日までに要予約)、月~水曜のランチ、日曜16時からつまみとワインと、さまざまなスタイルで美味しい食トリップをお楽しみあれ。

この記事が面白かった方、参考になった方は「いいね!」をお願いします。

店舗名

Osteria e Vino PORCO ROSSO(オステリア・エ・ヴィーノ・ポルコ・ロッソ)(店舗写真

ジャンル

  • イタリア料理

住所

福岡県福岡市中央区白金2−15−13

電話番号

080-4759-5345

営業時間

12:00~入店13:30(月〜水)/18:00~入店21:00(日曜は16:00~入店20:00)

定休日

木曜

席数

  • カウンター7席
  • テーブル4席

個室

なし

メニュー

ランチ:2,200円・3,300円 ディナー:ショートコース4,950円、グラスワイン990円~、ボトルワイン4,400円~

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
UMARABI 新規会員登録

人気記事ランキング

  • 24時間
  • 1週間
  • 1ヶ月
  • ワンタップでUMAGAにアクセス!
  • メルマガ会員募集