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九州大学教養部の移転を境に、その表情を大きく変えた六本松。かつて僕も六本松の住民でしたが、たまにこの辺を歩くと、つい「良さげな店は増えたかな?」とセンサーを巡らせます。「餃子 おそ松」は、まさにそんな好奇心に応える満足の一軒でした。
まずロケーションからして良い味わい。九大跡近くの人気パン屋「マツパン」から、いかにも何か潜んでいそうな小路に入ります。と、ほどなく提灯を掲げた赤いドアが出現。ここが(六本松には意外と少ない)注目の餃子店です。
ドアを開けると、店長の末山克行さんがカウンターから笑顔で「いらっしゃいませ!」。このカウンターは立ち飲み席になっており、気さくな大衆酒場としても使えそうです。どこか懐かしい空気が漂うのは、昔ここが九大生の寮だったからかもしれません。
その奥には食堂風のテーブル席。窓にかかった暖簾のイラストが、店名と同じタイトルの某漫画を連想させてユニークです。「店名の本当の由来は、“お粗末様”という奥ゆかしい日本語なんです」と末山さん。「“松”はもちろん六本松から貰いました」。この地で謙虚に仕事に励み、誰からも愛される存在に──との想いが伝わります。
そんな「おそ松」を営むのは、平尾のステーキ店「清喜」、六本松のステーキ定食専門店「清喜ひとしな」、赤坂のエスニック「Mon an」と、グルマンに“刺さる”店舗を展開している水田正大さん。全店共通のテーマ=「体に悪い素材は使わない」を汲むこの店は、昨年4月にオープンした4軒目の系列店です。
ならば餃子も平凡ではあるまいと、期待を込めて「おそ松焼き餃子」(7個380円)を注文。底部のみカリッと焼いた皮はほどよくモッチリし、フレンチシェフだった前店長考案のレシピだという餡も旨味十分です。糸島豚のミンチにタマネギ、キャベツをたっぷり加え、隠し味には自然なコクを与えるナンプラー。ニンニク不使用なので余韻も実にマイルドでした。
これに続く「海老入り水餃子」(8個450円)は歯触り最高の逸品。餡の主役を務める海老、新生姜、レンコンが口内でカリカリ&シャキッと軽快な音を奏でます。重層的な風味をまとめるニラの醤油漬けも絶妙なアクセントで、「焼き餃子」と並ぶ人気というのも納得!
3品目は、餃子というより肉料理に近い「大判肉餃子」(3個450円)。軽めだった先の2品に比べ、約4割増の堂々たるボリュームです。ミンチも粗挽きなので、食べ応えが増して肉汁たっぷり。問答無用の迫力をはらむ餃子でした。
餃子メニューのラストを飾るのは「生ハムとアボカドの餃子」(4個500円)。生ハムの塩気と具材に使ったアボカドの甘さが見事にハマった創作系です。
また餃子以外の品々も、春雨が入った「メンタイオムレツ」(500円)や歯触りユニークな「コブクロ湯引き」(450円)など、どれも個性が光る佳品揃い。一品ごとの量も控えめだし、ほとんどが500円以下という安心感も手伝って、気づけばテーブルには料理の山が……!
それでも〆は、絶対「清喜カレー」(600円)だと決めていました。ルウは近くの「清喜ひとしな」で3日かけて仕込んだ労作。心地よくとろけるニュージーランド産牧草牛の肉、じんわり立ち昇る辛さ、それをまろやかに中和する生卵のアンサンブルは「控えめに言って最高」。カレー好きならずとも必食ですよ。
「前はホテルのレストランで働いていたこともあり、正直餃子は簡単だと思っていました」と末山さん。「でも豚の肉と脂を乳化させるように混ぜたり、季節によってキャベツの仕入れ先を変えたりと、美味しさにこだわればどこまでも奥深い。それを実感しながら、日々質の高い仕事を目指しています」。こうした料理への真摯さが、「清喜」系列を躍進させる原動力なのでしょう。こんな店が増えると、また六本松に住みたくなって困ります(笑)。
店舗名
餃子 おそ松
ジャンル
住所
福岡市中央区六本松4-5-22
電話番号
営業時間
16:00~OS24:00(土・日・祝は14:00~)
定休日
火・水曜
席数
個室
なし
メニュー
おそ松焼き餃子(7個)380円、海老入り水餃子(8個)450円、大判肉餃子(3個)450円、生ハムとアボカドの餃子(4個)500円、メンタイオムレツ500円、コブクロ湯引き450円、清喜カレー600円、馬刺し1,200円、海鮮ヤキソバ600円、レバテキ500円、蒸し鶏ネギダレ450円
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