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フランス料理のコースにおけるフロマージュ(チーズ)の位置付けは、意外と知られていない。
正式なコースでは前菜から始まり、スープ、魚料理・肉料理のメインディッシュを経て、甘いデザートの前に供されるのがチーズだ。
飲み物も料理に合わせて食前酒から白ワイン、赤ワインと進み、徐々にランクアップしていくので、メインの肉料理の後にチーズが出てくるタイミングでグラスに残っているのはもっともグレードの高い赤ワインである場合が多い。つまり、ワインをもっとも美味しく味わえる料理は、チーズという位置付けなのである。
「残念ながら日本のフレンチレストランでは、一部の高級メゾンをのぞいて、チーズが省略されることが多いですね」
そう語るのは、博多区綱場町にあるワインバー「Le Comptoir W(ル・コントワール・ドゥブルヴェ)」のオーナーソムリエ・西良二さん。「レストランひらまつ」「ジョルジュマルソー」という福岡を代表する錚々たるグランメゾンでソムリエとしての経験を積み、2020年5月に独立オープンした。
店舗より提供
「牛や山羊、羊などのミルクを原料にした発酵食品であるチーズには消化を促す効果があり、食事の最後に食べることで次の日に残らないようにする意味があります」
そんなフランスの食文化を、誰もが気軽に楽しめるようにと、あえて街場のワインバーを開いたという。
チーズは常時20種類ほどのラインアップで、これだけの品揃えを誇るワインバーは福岡では珍しい。ワインはシャンパーニュをはじめ、白ワイン、赤ワインをそれぞれ3〜4種類グラスで用意している。その中から、西さんおすすめのペアリングを提案してもらった。
ロワール産の白ワイン「ソミュール」に合わせるのは、同じくロワール地方で作られる熟成タイプのチーズ「プリニー・サン・ピエール」。
交互に口にすれば、シュナンブランのすっきりとした酸味と山羊のミルクを使ったクリーミーなコクがお互いを引き立て合う。産地が近いもの同士を合わせるのは一つのセオリーで、相乗効果を生んでくれるお手本のようなペアリングだ。
「黒いワイン」ともいわれる濃厚な色合いと果実味を持つブドウ品種マルベックを使った「カオール」には、やはり濃厚な味わいの青カビタイプ「ロックフォール」を。
独特な香りから青カビタイプは苦手という人もいるが、西さんがセレクトしたカルル社のチーズは青カビの風味とミルク感のバランスが良く、塩味もマイルド。これなら慣れていない人にも食べやすく、さらにワインが進みそう。
食後酒であるコニャックやカルヴァドスがチーズに合うのは言うまでもない。ノルマンディー産のウォッシュタイプ「ポンレヴェック・カルヴァドス」に、リンゴを原料にした「カルヴァドス」(写真右)はまさにテッパンの組み合わせ。あえてシャンパーニュを合わせるのも、西さん流のプレゼンテーションだ。
「異なる個性を対比させることによって、それぞれの違いを際だたせることができます。直球もあれば変化球もある、ということです」
まったりと愉しむか、スッキリと締めるか。その日の気分と、お好み次第で。
グラスワインは800〜2,000円で、チーズは1カット600円が基本。3種類以上オーダーする場合は小さめにカットして1,500円〜と、リーズナブルな価格でサーブしてくれるのもうれしい。
火曜から金曜日の昼間は、久山で奥さんが手作りしているシフォンケーキ「fuwari」(各300円)をテイクアウトで販売している。
いつでも気軽にフランス料理が食べられる時代だが、その食文化の奥深さはまだまだ知られていないことも多い。
素晴らしい食事の後、さらに深く余韻を楽しみたい時に。チーズとワインのペアリングが、新しい扉を開いてくれる。
※新型コロナウイルスの感染対策として、9月12日まで休業中。
※営業時間・定休日は予告なく変更になる場合がありますので、店舗にご確認ください。
店舗名
Le Comptoir W (ル・コントワール・ドゥブルヴェ)
ジャンル
住所
福岡市博多区綱場町5-23ウィステリア綱場2F
電話番号
営業時間
18:00〜OS23:00
定休日
日曜
席数
個室
なし
メニュー
チャージ500円、グラスワイン800円〜、チーズ600円〜
記事に関する諸注意
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